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2024年4月
2024年04月24日(水)
ネットワークと健康被害 講演
全校生徒を対象にネットワークと健康被害についての講演を実施しました。スマホの使いすぎによる健康被害やネットトラブルなど,利便性にだけとらわれることなく弊害も学んでおかなければならないですね。
2024年04月15日(月)
全体朝礼
(▲全体朝礼の写真を撮影し忘れたため,正門花壇に咲いていたネモフィラをご覧下さい)
新年度が始まって初の全体朝礼です。入学したての1年生,2・3年生が体育館に揃う初めての場です。校長先生から,高校生活を送るに当たっての秘訣についてお話がありました。
校長挨拶
『一年で一番花々が美しく咲き誇るこの季節,令和6年度も4/8に始業式,9日に入学式があり,新たに迎えた1年生157名を 加え ,全校生徒409名となりました。生徒数が400名を超えるのは 3年ぶりで,少子化が進む中において生徒数が増える隼工 の成長は 霧島市の繁栄 と,生徒の皆さん と先生方 の地域協働による活動や,部活動等における活躍によって 注目が集まったことなどが反映してのことと思います。この生徒数増による活気が,益々隼工にとって,生徒の皆さんにとって,切磋琢磨し 社会に巣立つ直前の高校生活が 意義有るものへとなることを祈念しております。
そこで皆さんに,意義有る楽しい高校生活 を送るための秘訣を 本日は2つ お話します。 一つは, 行動を起こす前の判断 には ,その前の情報収集が大切なこと を ,皆さんも知ってのとおりです。そこで2,3年生には始業式でもお話ししましたが, 「話は,目で聴き,耳で観る」 ことを心がけてください。「聴く」という漢字 は,耳を傾けて 聴くという 傾聴の方の聴く です。「観る」は,「観察」の観です。 灼熱の 太陽に照らされて 枯れかけた花々を 目にしたとします 。その花を 観て,花々が何と訴えかけているか を皆さんは聴くことができるのではないでしょうか。また, 耳で聴いた枯れかけた花 々 も今まさに観たように頭の中に描かれたのではないでしょうか。世の中は 通信速度も4Gから5Gへと移行し, society5.0 と 言われる情報化社会に入ります。その中にあって 自分の人間力で判断を迫られる場面が必ずやってきます。いつ その判断 の基 となる情報の取り方を学ぶか。ですが,普段の生活や授業の中で すでに始まっています。 善悪の判断はもちろんのことですが,誰の利になることを話しているのか「目で聴き,耳で観る」習慣を身につけて,しっかりと聴き観定め, 思慮深さや 判断力へとつなげてください。
二つ目は,本校の教育目標は 「実践的産業人の育成」 です。専門知識 や 技術を身につけて 産業界に貢献する人材となって欲しいのはもちろんのことですが,その前に 成長途中である皆さんが,まず 「人として」 どうあるべきか を,考えて欲しいと思います。 本日から19日まで「いじめ問題を考える週間」 で あり「人権意識を高める」ことから,リアルな社会を生きていくために 「人として」を考えることは 大変貴重な 基礎の部分 です。 生活をしていると多くの喜びと悲しみなどがあることは,人それぞれ起こることです。だからといって ,他人の想いに配慮せず 自分の 思ったように, 都合の良いように 言動することが,社会で共感を得られることとは決して思えません。人の顔は皆違うように,生まれた環境や想いはそれぞれです。人は一人で育った訳でなく今在ることも直接的・間接的に他の人々の支えがあって生活ができています。知識・技術を身につける前に,まず人として他を敬い,人の想いを大 切に することで,また自分の生かされる道を見つけることが叶うのです。 人として,人の想いを大切にする。 という揺るぎない基礎。この人ならいいだろう,この人は厳しいからと,決して人を見て,都合の良い伸び縮みする定規にならないように ぶれない「人の想いを大切にする」という基準を作り上げてください。本日は全員が 揃った ところで,改めて「 意義有る楽しい高校生活 を送るための秘訣」 として 「 目で聴き,耳で観る 」 と 「 人の想いを大切に 」 の2つ を お話 し, 皆さん がこの隼工で 人としての大きな成長 を願って,本日の全体集会の 挨拶といたします。』2024年04月09日(火)
第77回 入学式
前日の雨が嘘のような快晴に恵まれ,本日4月9日,新入生157名が隼人工業生となりました。
校長より 式辞(抜粋)
『皆さんの入学を心から歓迎いたします。
皆さんは高校入試をはじめ,これまで幾多の試練を乗り越え,晴れて本日を迎えることができま した。これは皆さん一人ひとりの努力の成果であることは勿論ですが,これまで皆さんを支え育ててこられた,ご家族をはじめ, 多くの方々の 愛情とご支援のおかげでもあります。このことをしっかりと心に刻み, 「感謝の気持ち」をもって高校生活を踏み出してください。
皆さんが生きる未来は,新たな社会の仕組みや価値観が生まれるなど,大きな変 革が続くことでしょう。その未来を, 自分で生き抜くための力を高校三年間で身に付けて 「社会の一員として貢献できる実践的産業人」 を目指してください。皆さんが高校生活をスタートさせるにあたり,自覚して欲しいことを私から2つお話しします。
先ず,「人間力を身につける。」 ということです。 高校は,中学校までの義務教育とは違い それぞれが 自分の将来の姿を描き, 目標を立て その実現のために自らが学びに向かう場所 です。将来自分が希望する職業に就くた め, 基礎的技術や技能を習得し, 心身を成長させる ところです。夢実現のため,人任せにせず,自らが考え,判断し,行動するための「知識」と それをもって工夫する「知恵」と「実践力」を主体的に身につけようと努めること や, 他人の想いを理解し ,今在ることへの感謝ができ 自らが想いのある言動を行う など, 人格の成長を促す自己成長によって 社会に順応するための 「人間力」を身につけて欲しいと思います。
次に「ポジティブに挑戦する。」 ということです。ある脳科学者や心理学者によると「脳の潜在能力をたった 5%~7%しか活用していない。」と発表しています。これは考え方,普段の思考によって右脳と左脳の全領域が活性化されると言われています。よく「モノは考え方次第」と言います。「自分は一つのことしかできない。 」といったネガティブな考え方も,「一つのことをすることができる。 」とポジティブに考えることで活性化されます。また,「他のことも今から経験して身につける可能性を持っている。」と考えると更に活性化されます。ものは考え方一つです。「今日は疲れた」と口にすることで 身体は「疲れた」ことを認識するだけです。「今日は充実した」と口にすると身体は「次への可能性」を認識するでしょう。 行いも 同じように「悪い癖だから」とあきらめていては, 人生は変わりません。口癖や考え方など何をするにも 最初は 努力が必要です。改善の努力を習慣になるまで努めましょう。すると,習慣が行いを変え,行いが将来・未来を変え, 人生を変えていくのです。
ぜひ皆さんには「人間力を身につける。」ということと「ポジティブに挑戦する。」という二つの志を高くもって,高校生活を送ってほしいと思います。』
真新しい制服に身を包み,どこか緊張気味の表情の生徒,友達と嬉しそうに言葉を交わす生徒。それぞれ今後の生活に希望も不安もあることでしょうが,それらすべてを経験の糧にし,楽しみながら高校3年間を充実した輝かしいものにしてください。応援しています。
2024年04月08日(月)
始業式
新年度が始まりました。
新学年の目標を胸にした生徒も,まだ新しい学年にピンと来ていない生徒もいることでしょう。
明日には新1年生が入学します。彼らの規範となれる先輩になれるよう願っています。
校長より 式辞
『新年度,最初の始業式を行うにあたり,まず,皆さんにお話ししたいことは,これからある 「 授業 」 や 「 講話 」 に際して, 「目で聴き,耳で観る」 といった姿勢 で想像し,その事象に共感しながら自分なりの考えをもてる人材に成長して欲しいと思っています。
本校の教育目標は「実践的産業人の育成」 です。卒業後の進路は70%前後が就職しますし,進学後も多くがこの社会に着地していきます。どの様な人材になって着地するかは人それぞれですが,学生のうちに自分の特性を伸ばし,社会性を身につけて 社会常識に衝撃を受けず スムーズに順応してもらうことが,我々教職員と保護者の願いです。
そこで,隼工生の皆さんには これ から「三つのもの」を大切にして欲しいと思っています。
① 一つ目は 基礎 です。この体育館もそうですが 建築物の基礎は いつもは見えていません。見えているのは建物だけですが 地盤や基礎がしっかりしていないと 地震で傾いてしまいます。 皆さんが今, 普通教科や専門教科で 学んでいることも基礎です。実際の生活では見えてこない部分もあるかもしれませんが,モノの考え方, 捉え方となる大切な基礎となっているのです。
② 二つ目は 時間 です。モノの貸し借りはできますが 時間の貸し借りはできません。人の一日は 24 時間で 昨日待合せに 15分 遅刻したからと友だちから奪った時間を 「 今
日 ,自分は23時間45分でいいよ 」 と 15分 返すことはできないのです。時間は無限の様ですが,人の時間,自分の時間は有限です。 自分の時間だけでなく,他人の時間も配慮するなど大切にしましょう。
③ 三つ目は 想い です。一人一人の顔が違う様に 一人一人考え方や想いは違いますが皆 「 幸せでありたい 」 とする想いは同じ です 。 親が子に幸せでいて欲しいと想う気持ち
も同じです。また,工業のものづくりも,利用する人のことを想って作ります。他人 が利用する人のことを想い作られた製品に対して,品 物 だけに目を向けず, その「想い」も大切にしてください。その想いを理解することができるようになれば,感謝もし,自らが次に何を行えば良いのかとする行動も変わるはずです。
デジタルな先進機器がもてはやされる時代において,アナログなことかもしれませんが人として大切な,この三つの「基礎」と「時間」と, 人の「想い」。この三つに共通して言えることは,どれも 見る ことは出来ないモノ です。この,見えないモノ こそ大切にできる隼 工生であって欲しい と思います。 今後益々の皆さんの成長を期待して ,令和6年度 1学期始業式の式辞といたします。』