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2025年1月

  • 2025年01月27日(月)

    表彰式・全体朝礼

    先日行われた第52回全国高等学校選抜卓球大会県予選にて,1年男子シングルス 第3位に入賞したインテリア科1年迫田くんの表彰が行われました。

    入賞,おめでとうございます!今後の活躍も大いに期待しています。

    20250127_表彰式

    表彰式の後は,全体朝礼が行われました。以下に校長先生の言葉を記載します。

     

    全体朝礼 挨拶 (日々の挨拶)

     皆さん,おはようございます。

     今年に入ってから今日は,もう1月の最終週となりました。時が経つのも早いもので,これから先も「1月は行く,2月は逃げる,3月は去る。」と,言われるように早く感じられる期間となります。

    学校行事も在校生を育てつつ,卒業と次年度の入学生受入のため,皆さんも経験した入試が始まります。その始めに来週2月4日には,推薦入学者選抜が行われます。

     また,3年生は明日から学年末考査で,2月からは自宅学習期間に入ります。

     2年生も明日からは,企業に出向いて職業体験を行う,インターンシップが4日間,始まります。

     いずれも,社会に巣立つ前の「基礎知識と基礎技術の修得確認」であったり,「社会や企業で,どの様に自分の役割を果たすことができるかを知る。」であったり,皆さんが行うことには全て意味があるものです。

     確認や体験をとおして,「自分の成長」と「進路実現」に役立てていただけたらと思います。

     さて,社会の基礎・基本で大切なことは何かと問われると,多くの起業家は,まず一番目に『「挨拶」です。』と,答える人が多くいます。東京の大学を出た人だけが社長をしていて言っているわけでなく,修学旅行に行った2年生も知ってのとおり,お坊さんをしている社長さんも「挨拶」の大切さを語っていました。

     よく,「隼人工業生は挨拶がいいですね」と言われますが,「おはようございます」「こんにちは」といった,言葉だけが一人歩きしている訳ではありません。

    私は,南半球の国で2年間,サッカーの指導をしていましたが,いつも挨拶を交わしていました。英語の「Good morning」だけでなく,共通語の「gupela tru」,部族語の「matamolaila」などで,挨拶は世界のどの国でも言葉を換えて行われる習慣です。

    世界で,各国で,一つの島で,一人で生活していたら,交わすこともない挨拶ですが,挨拶を交わすことで伝えたいことは,皆さん,何だと思いますか。

     私が考えるに,伝えたいことは「心」です。相手に対しての「敬う心」「感謝の心」ではないでしょうか。

     逆に「挨拶をしない」と言うことは,どう捉えられることとなるのでしょうか。

     これからの社会が変化していく中にあっても,人間社会で古くから変わらない敬い感謝を伝えあう「日々の心」を,大切にできる人物へと成長してくれることを期待して,本日の挨拶といたします。

  • 2025年01月24日(金)

    イルミネーション設置

    正門に初午祭のイルミネーションを設置しました。点灯時間は17~24時となっています。

    イルミネーション_昼間

    ▲昼間の様子

    イルミネーション_夜間

    ▲夜間の様子。やはり点灯すると華やかですね。

    このイルミネーションは,吉野公園での鹿児島イルミナージュ2024の開催にあたり,依頼を受けて美術部がデザイン案を提供したものが元となったものです。

    2月16日の初午祭までの期間,お借りすることができました。お近くにお寄りの際はぜひご覧下さい!

     

  • 2025年01月20日(月)

    国際交流で広がる友情 ~セントフランシス学院との特別な1日~

    本日,セントフランシス学院(マレーシア)との交流会が行われました。国際的な交流を深めるこのイベントには,セントフランシス学院から生徒12名と職員2名が来校しました。

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     交流会は,本校吹奏楽部による歓迎演奏で幕を開けました。演奏の美しいハーモニーが響き渡り,会場は温かい雰囲気に包まれました。その後,両校の代表による記念品の交換が行われ,絆を象徴する素晴らしい品々が贈られました。

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     本校の情報技術科では,ユニークな交流会が行われました。生徒たちが課題研究で製作したUFOキャッチャーを実際に体験したり,レゴ マインドストームを用いたルービックキューブ自動解法ロボットが紹介されたりするなど,専門的な学びを活かした作品が披露されました。特に,eスポーツのボンバーマン対決では,笑い声が絶えず,両校の生徒たちが言語の壁を越えて楽しむ姿が非常に印象的でした。

     この交流会を通して,生徒たちは異文化を肌で感じる貴重な経験を得ることができました。異なる文化を共有し合うことで,国際理解と友情が一層深まったことと思います。

     今後も本校とセントフランシス学院の交流が続き,両校の絆がさらに深まることを期待しています。

  • 2025年01月08日(水)

    3学期 始業式

    あけましておめでとうございます。

    皆さん,どのような年末年始を迎えたでしょうか?この新たな1年が,素晴らしいものになるよう願っています。

    20250108_門松

    3学期 始業式 校長式辞

     2025年,令和7年がスタートしました。皆さん,明けましておめでとうございます。年末・年始にかけてどの様な日々を過ごすことができたでしょうか。

     暖かく晴天の続く三ヶ日で,ご家族の皆さんと,また普段会えないご親戚の皆さんともお互いを敬う挨拶と同時に,成長の喜びと将来の夢を交わすなど親交を深めた人もいたことでしょう。

     一年前は,元日から震度7の石川県能登半島地震,二日には,羽田空港での旅客機と海上保安庁航空機との衝突事故などにより,尊い命が犠牲となるなどの災害や事故があり,年始めから災害に対する備え,事故が起きない予防策を考えるスタートとなりました。未だ復興半ばで,普段の生活もままならない住民の方々,その中で過ごす高校生など,将来に不安を抱える人が多数いることを考えると,一早い復興を願うばかりです。

     さて,今年は十二支で言うところの巳年です。もともと中国で年を一二種類の動物になぞらえたもので,一から十までを数える甲,乙,丙(きのえ,きのと,ひのえ)などの十干(じっかん)と組合せ,2025年は2番目の「乙(きのと)」の「巳年」,「乙巳(きのと・み)」と言うそうです。乙(きのと)は,中国の思想,陰陽五行(おんみょうごぎょう)の「木」の要素をもっていて,しなやかに伸びゆく様子と,巳年に表されるへびが脱皮を繰り返して成長する様をなぞらえて,乙巳(きのと・み)の年は「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年と考えられているようで,皆さんにとっても,とても良い年となる様に感じます。

     少し話を変えて皆さんに質問しますが,皆さんが,もし,両手にたくさんの物を握っている時に,新たな興味関心を惹かれる物と遭遇したら,どうしますか。

     ⑴ 素通りする。⑵ 観察して終わる。⑶ 一旦,持っている物を置いて,新たな物を手に取って,手触りを確かめながら観察する。⑷ 更にその物から新たなインスピレーションを感じるようであれば,前から持参していた物の中から精査して持ち替える。

     皆さんも気づいているように,たくさんの物を握りしめていては,新しいものを手にすることはできません。

     皆さんは,以前の出来事や物の良さを,十分に認識しつつ,しかし囚われず,新しい物を吸収し,成長する資質をもっているものと思います。Society5.0の変化の激しい時代にあって,変化に抗わず,吸収・進化する姿勢は大切です。

    いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも,新しい変化を重ねているものをも取り入れることを「不易流行」と言いますが,皆さんにもぜひ,今までのことに囚われず「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年である乙巳(きのと・み)から,まずはしてこなかったことに対して「チャレンジする年」としてみてください。

    「失敗無くして成功は無し」「トライ&エラー」「エラーを恐るるべからず」「エラーこそ成長の卵なり」。経験を実力に変え,巳年にふさわしい「成長の年」となることを,年の初めとして皆さんに期待しています。また,年度初めからお話ししています,『「人の想い」「時間」「基礎」を大切に』についてですが,3学期は特に「基礎」について考えてみてください。

    3学期は,皆さんにとって締めくくりの学期であり,学年末を迎える学期です。各学年を修了する時期であり,3年生にとっては,高校最後の学期となります。皆さんは,学年の学習に関する基礎から,ピラミッドの様に基礎・応用と積み重ね,また,社会で必要とされる考え方や礼儀作法を備えるなど,進級,内定や合格,卒業だけを意識するのではなく,その先に何が待ち受けているかを,見通しをもって,今,取り組んでください。

    話しは変わりますが,皆さんは『臨機応変』と『行き当たりばったり』の違いについて考えたことはありますか。例えば,事前に次の日の天気予報の降水確率を確認して,傘を準備しておき,「雨が降ったら差す」「雨が降らなかったら差さない」といった見通しをもった行動で,対処できることが『臨機応変』です。

    『行き当たりばったり』は,「雨が降ったら傘を買って差す」も,有効に見えますが,買わなければならず,売ってなければ差せないなど,対処できないことがでてきます。

    『臨機応変』に行動するとは,「もしこの場合だったらこの様にしよう,違った場合はあの様にしよう」と,緻密な計画と準備があってのことです。ノープランでの行動は『臨機応変』とは言いません。普段から一つの物事を多面的に捉えて「想定外」を減らすことが,どの様な事態が起きても対処できる『臨機応変さ』を身に付けられるのです。

    話を元に戻しますが,「人生」という皆さんが主人公の物語は,ある程度の見通しをもって,揺るぎない地盤・基礎が備わった地点から社会へスタートすることがbetterです。

    以前も皆さんに話をしたように,建物の基礎は,普段は目に見えないものです。ただその役割は,とても重要であることを皆さんも知ってのとおりです。学校で学んでいることは,「学習」の基礎や,生涯を通じて自らが学ぶ力,自学力の向上だけでなく,『学習活動等を通した「人との接し方」』や,先ほど例にあげた『臨機応変さ』など,物事の考え方・捉え方も学び,「生きる力」を身に付けることが大切です。それこそが社会で生きていく為の基礎となるのです。

     結びに,皆さんが,日々,学習や部活動などで,地道にコツコツと見通しをもって努力し,技術や思考を少しずつでも高みに積み上げることを怠らない「直向きな姿勢」で,基礎を身に付けることと,先にお話しした乙巳(きのと・み)の年に「チャレンジによって成長」することを併せて期待し,3学期始業式の式辞といたします。