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2025年4月

  • 2025年04月08日(火)

    第78回 入学式

    青天と舞い散る桜に見守られ,本日126名の生徒が新たに隼人工業高校として迎えられました。

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    入学式 式辞(抜粋)

     新入生の皆さん、入学式は未来への決意を新たにする場です。現在の社会は、国際化、テクノロジーの進化、環境問題、感染症問題など、様々な問題と向き合っています。皆さんが生きる未来は、新たな社会の仕組みや価値観が生まれるなど、大きな変革が続くことでしょう。その未来を、自分で生き抜くための基礎力を高校三年間で身に付けて、先程紹介した「社会の一員として貢献できる実践的産業人」を目指してください。

     皆さんが高校生活をスタートさせるにあたり、自覚して欲しいことを私から2つお話しします。

    先ず、「人間力を身につける。」ということです。

     高校は、中学校までの義務教育とは違い、それぞれが自分の将来の姿を描き、目標を立て、その実現のために自らが学びに向かう場所です。将来自分が希望する職業に就くため、基礎的技術や技能を習得し、心身を成長させ、できなかったことが数多くできるようになるところです。

     夢実現のため、人任せにせず、自らが考え、判断し、行動するための「知識」と、それをもって工夫する「知恵」と「実践力」を、主体的に身につけようと努めることや、他人の想いを理解し、今在ることへの感謝ができ、自らが想いのある言動を行うなど、人格の成長を促す自己指導力によって、社会に順応するための「人間力」を身につけて欲しいと思います。

     次に「ポジティブに挑戦する。」ということです。

    自らの意思によって目標を持ち挑戦することで、今まで経験してこなかった事柄に出会うことができます。それは決して良いことばかりではありません。したくもなかった苦い経験も時にはあるでしょう。しかし、その経験が無ければ悔しい感情や、成功したときの感動を味わうこと、周りの方々への心からの感謝が芽生えることもないでしょう。自分にとって他人にとって良いことを、「できる」「できない」と頭で考えすぎることなく、まずやってみることです。私たち職員は、皆さんの良き伴走者としてサポートしたいと考えています。ですから今日の今、この瞬間から、弱音を吐かないで何事もポジティブに、プラスに考えて言動してください。口に+-と書いて吐くいう漢字がありますが、皆さんには口に+と書いて叶う言動を心がけて欲しいと思っています。

    そのことによって皆さんが、-と捉えがちなことも自らのバイタリティーによって打開する力を付け、隼工で心震える様な感動が得られるようになることを期待します。

    以上二つの「人間力を身につける。」ということと、「ポジティブに挑戦する。」という志を、高くもって、高校生活を送ってください。

  • 2025年04月07日(月)

    始業式 ~令和7年度 1学期~

    新しい年度が始まりました。

    在校生は明日入学する新入生の規範となるべく,気を引き締めてきましたか?それとも新学年にそわそわしているのでしょうか。

    この1年が充実したものとなるよう,各自目標を立てて臨んでくれたらと思います。

    202504072_始業式

    また,今年は新たに職員を10名迎えることとなりました。みなさん,どうぞよろしくお願いいたします。

    202504071_新任式

     

    令和7年度 1学期始業式 式辞(どちらのタイプか)

     桜咲くこの季節は,新たに転入・入学,新年度始業の季節でもあります。

     先日,定期人事異動によって離任された隼工にご尽力くださいました先生方を,感謝をもってお送りしましたが,本日,先ほどご紹介しご挨拶いただきました,欠席の先生方を含む10名の経験豊富な先生方を新たにお迎えし,大変心強く感じているところです。

    また皆さんと心新たに今年度をスタートすることができることを大変嬉しく想います。

     さて,今日からそれぞれ学年も上がり新年度を迎えました。皆さんには,昨年度3学期終業式にて「新学年で新たにチャレンジする目標を立てて,始業式を迎えてください。」と,お話しまたが,目標を立てることができたでしょうか。

     最終学年となる3年生にとっては,2~3ある目標の中,その多数が進路決定を果たすことにあると思いますが,これまでに積み重ねた他者に対する敬意の念と,実現のための方策を自分の特性をよく知った上で,社会で通用する思考・表現する力を得ることが肝要です。更に計画に則り行動力を高め,「プラスαの努力」を普段から「意識」して欲しいと思います。

     学年中堅となる2年生にとっては,これまで学習した基礎的知識・技術の応用・発展と,部活や家庭での役割を自らが考え,行動することで自らが存在価値を高め,社会性を身に付けることが,将来の進路に繋がると,「意識」して生活して欲しいと思います。

     こうして皆さんは,社会に出るための「生きる力」を身に付けていくわけですが,そのプロセスにおいて,困難に出会った際,人は2つの「考える」タイプがあると聞きます。

    皆さんはどちらのタイプでしょうか。

    一つは,「できない言い訳」を考えるタイプで,もう一つは「できる方策」を考えるタイプです。

     どちらが,生産性が高くなるかは,皆さんも分かるとおりで,「できる方策」を考えるタイプです。

     皆さんの着地点でもある社会において,例えばトヨタ自動車では,企業成長のために課題を解決していく過程で,起こった事象に対し「なぜ」を5回,なぜ怪我をしたのか。なぜ機械が作動していたのか。なぜそのことに気がつかなかったのか。なぜ疲労していたのか。など,その理由を深掘りし,本当に必要な対応策を「カイゼン」として考えるそうです。

    このトヨタ式カイゼンは,日本企業のみならず世界的にも活用され「improvement」ではなく,アルファベットの「Kaizen」で表記されるほどです。これらのことからも分かるように,社会人へと成長することを「意識」して「できる方策」を考える生活を送って欲しいと思います。

     結びに,皆さんが,生きる力を身に付けて,自らの特性で社会に貢献することを目標に,できることを増やせる一年となることを期待して,令和7年度1学期始業式の式辞といたします。