始業式

公開日 2024年04月08日(Mon)

新年度が始まりました。

新学年の目標を胸にした生徒も,まだ新しい学年にピンと来ていない生徒もいることでしょう。

明日には新1年生が入学します。彼らの規範となれる先輩になれるよう願っています。

始業式_桜

校長より 式辞
『新年度,最初の始業式を行うにあたり,まず,皆さんにお話ししたいことは,これからある 「 授業 」 や 「 講話 」 に際して, 「目で聴き,耳で観る」 といった姿勢 で想像し,その事象に共感しながら自分なりの考えをもてる人材に成長して欲しいと思っています。
 本校の教育目標は「実践的産業人の育成」 です。卒業後の進路は70%前後が就職しますし,進学後も多くがこの社会に着地していきます。どの様な人材になって着地するかは人それぞれですが,学生のうちに自分の特性を伸ばし,社会性を身につけて 社会常識に衝撃を受けず スムーズに順応してもらうことが,我々教職員と保護者の願いです。
 そこで,隼工生の皆さんには これ から「三つのもの」を大切にして欲しいと思っています。
① 一つ目は 基礎 です。この体育館もそうですが 建築物の基礎は いつもは見えていません。見えているのは建物だけですが 地盤や基礎がしっかりしていないと 地震で傾いてしまいます。 皆さんが今, 普通教科や専門教科で 学んでいることも基礎です。実際の生活では見えてこない部分もあるかもしれませんが,モノの考え方, 捉え方となる大切な基礎となっているのです。
② 二つ目は 時間 です。モノの貸し借りはできますが 時間の貸し借りはできません。人の一日は 24 時間で 昨日待合せに 15分 遅刻したからと友だちから奪った時間を 「 今
日 ,自分は23時間45分でいいよ 」 と 15分 返すことはできないのです。時間は無限の様ですが,人の時間,自分の時間は有限です。 自分の時間だけでなく,他人の時間も配慮するなど大切にしましょう。
③ 三つ目は 想い です。一人一人の顔が違う様に 一人一人考え方や想いは違いますが皆 「 幸せでありたい 」 とする想いは同じ です 。 親が子に幸せでいて欲しいと想う気持ち
も同じです。また,工業のものづくりも,利用する人のことを想って作ります。他人 が利用する人のことを想い作られた製品に対して,品 物 だけに目を向けず, その「想い」も大切にしてください。その想いを理解することができるようになれば,感謝もし,自らが次に何を行えば良いのかとする行動も変わるはずです。
 デジタルな先進機器がもてはやされる時代において,アナログなことかもしれませんが人として大切な,この三つの「基礎」と「時間」と, 人の「想い」。この三つに共通して言えることは,どれも 見る ことは出来ないモノ です。この,見えないモノ こそ大切にできる隼 工生であって欲しい と思います。 今後益々の皆さんの成長を期待して ,令和6年度 1学期始業式の式辞といたします。』