全体朝礼

公開日 2024年04月15日(Mon)

ネモフィラ

(▲全体朝礼の写真を撮影し忘れたため,正門花壇に咲いていたネモフィラをご覧下さい)

新年度が始まって初の全体朝礼です。入学したての1年生,2・3年生が体育館に揃う初めての場です。校長先生から,高校生活を送るに当たっての秘訣についてお話がありました。

 

校長挨拶

『一年で一番花々が美しく咲き誇るこの季節,令和6年度も4/8に始業式,9日に入学式があり,新たに迎えた1年生157名を 加え ,全校生徒409名となりました。生徒数が400名を超えるのは 3年ぶりで,少子化が進む中において生徒数が増える隼工 の成長は 霧島市の繁栄 と,生徒の皆さん と先生方 の地域協働による活動や,部活動等における活躍によって 注目が集まったことなどが反映してのことと思います。この生徒数増による活気が,益々隼工にとって,生徒の皆さんにとって,切磋琢磨し 社会に巣立つ直前の高校生活が 意義有るものへとなることを祈念しております。
 そこで皆さんに,意義有る楽しい高校生活 を送るための秘訣を 本日は2つ お話します。 一つは, 行動を起こす前の判断 には ,その前の情報収集が大切なこと を ,皆さんも知ってのとおりです。そこで2,3年生には始業式でもお話ししましたが, 「話は,目で聴き,耳で観る」 ことを心がけてください。「聴く」という漢字 は,耳を傾けて 聴くという 傾聴の方の聴く です。「観る」は,「観察」の観です。 灼熱の 太陽に照らされて 枯れかけた花々を 目にしたとします 。その花を 観て,花々が何と訴えかけているか を皆さんは聴くことができるのではないでしょうか。また, 耳で聴いた枯れかけた花 々 も今まさに観たように頭の中に描かれたのではないでしょうか。世の中は 通信速度も4Gから5Gへと移行し, society5.0 と 言われる情報化社会に入ります。その中にあって 自分の人間力で判断を迫られる場面が必ずやってきます。いつ その判断 の基 となる情報の取り方を学ぶか。ですが,普段の生活や授業の中で すでに始まっています。 善悪の判断はもちろんのことですが,誰の利になることを話しているのか「目で聴き,耳で観る」習慣を身につけて,しっかりと聴き観定め, 思慮深さや 判断力へとつなげてください。
 二つ目は,本校の教育目標は 「実践的産業人の育成」 です。専門知識 や 技術を身につけて 産業界に貢献する人材となって欲しいのはもちろんのことですが,その前に 成長途中である皆さんが,まず 「人として」 どうあるべきか を,考えて欲しいと思います。 本日から19日まで「いじめ問題を考える週間」 で あり「人権意識を高める」ことから,リアルな社会を生きていくために 「人として」を考えることは 大変貴重な 基礎の部分 です。 生活をしていると多くの喜びと悲しみなどがあることは,人それぞれ起こることです。だからといって ,他人の想いに配慮せず 自分の 思ったように, 都合の良いように 言動することが,社会で共感を得られることとは決して思えません。人の顔は皆違うように,生まれた環境や想いはそれぞれです。人は一人で育った訳でなく今在ることも直接的・間接的に他の人々の支えがあって生活ができています。知識・技術を身につける前に,まず人として他を敬い,人の想いを大 切に することで,また自分の生かされる道を見つけることが叶うのです。 人として,人の想いを大切にする。 という揺るぎない基礎。この人ならいいだろう,この人は厳しいからと,決して人を見て,都合の良い伸び縮みする定規にならないように ぶれない「人の想いを大切にする」という基準を作り上げてください。本日は全員が 揃った ところで,改めて「 意義有る楽しい高校生活 を送るための秘訣」 として 「 目で聴き,耳で観る 」 と 「 人の想いを大切に 」 の2つ を お話 し, 皆さん がこの隼工で 人としての大きな成長 を願って,本日の全体集会の 挨拶といたします。』