2学期始業式

公開日 2024年09月02日(Mon)

2学期が始まりました。長かった夏休みも,あっという間に終わり気持ちを切り替えて頑張りましょう。

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以下校長挨拶

皆さん,おはようございます。

長い夏休み期間も終わり,いよいよ本日から2学期が始まりますが,この夏休み期間は意義の有るいくつかの時間を過ごすことができたでしょうか。

 

私は,仕事では,鹿児島市や佐賀などの研究協議会で工業教育についての研修を深めたり,半導体に関する知識を得たりすることができました。

また,隼人工業高校同窓生の皆さんと同窓会総会で,学校内外の皆さんの様子や,活躍を報告するなど言葉を交わす中,同窓生から母校に対する想い入れと,生徒・職員へ感謝と激励のことばを頂くなど,とても有意義な時間を過ごすことができました。

仕事以外は,休日にパリオリンピックや高校野球を観戦し,その技術と,技術習得するまでにかかった時間,選手がお世話になった方々に対する想いを聴いたり,一生懸命な姿に感動し,心を動かされもらい泣きしたりしました。

また,家族や友人と野外でバーベキューをするために,4家族分の食事の手配や,炭で火を熾すなど,団らんを楽しむ準備をして普段の感謝を行動に込めるなど,充実した日々を過ごすことができました。

 

1,2年生は学習や部活動に,3年生は進路に向けて,自己の成長のため,意義の有る充実した日々を過ごすことができたかと思いますが,普段,皆さんを直接的・間接的に支えてくださっている方々への心配りや行動が,今回できなかった人がいたなら,自らが考えて感謝を表す行動をしてみてはいかがでしょうか。きっと皆さんが,他の方に奉仕・貢献する姿勢が,社会で生きるベースになり,自らの「生き方」を知る「気づき」に繋がるでしょう。

 

さて,1学期は「人の想いを大切にできる隼工生」でいてくださいとお話をしてきました。皆さんもこのことは十分理解してくれていると思います。今学期は,「想い」と併せて「時間」を大切にできる隼工生であって欲しいと思います。

 

前にもお話ししたように,時間は無限の様ですが,人の健康年齢が延びているとは言われても一生も,1日24時間も有限です。

皆さんは2学期,検定や学校行事の多い学校生活や部活動,進路で関わる社会生活において,考えを巡らせて判断する時間も,期限を切って要求される場面が出てきます。

皆さんは,これから自分のことや家族の件,または会社のことで,短い時間で重要となることを決断し,行動をする必要が出てくるわけですが,逆に速い(早い)決断が,後のゆとり有る時間を生み出すことにも繋がります。

 

もちろんそれを実行するための秘訣があります。それは,普段からの準備が必要です。

 

速く判断するためには,関係する知識取得や,関係する方々の想い自分の趣味・嗜好(思考),事後の予想を踏まえて,前もって考えを巡らせておくことです。普段から特に考えも無く時間をただ過ごしていると,このことを実行に移すことは難しいですが,普段から人に対する「見取り」や,物事への「見通し」を持って判断する訓練をしていれば,決断できずに人に決めてもらったり,いつまでも時間を浪費したりと悩まずに済み,逆に後でゆとり有る時間を過ごせるようになるのです。

 

話しは変わりますが,皆さんは,友だちの家に遊びに行ったり,親戚の家を訪問したりした時に,例えば「飲み物は何がいい?冷たいオレンジジュース,炭酸,温かいココア,紅茶があるよ」などと言われて,迷ったあげく「何でもいいです。」と答えたことはありませんか。

 

この言動には,大きく2つの考えるポイントがあります。何か分かりますか。

1つめは,自分が相手に対する「気持ちのあり様」です。2つめは,自分が相手に対する「言葉をつむぐ準備」です。

迎える側は,来客が来ると思い「おもてなしの気持ち」で飲み物をあれこれと準備していたであろうに,答える側が,迎える側の気持ちを察して感謝し,その気持ちに応えていない点と,自分が今の好みを踏まえて,それを表現する準備や,伝え方,心構えがあったかという点です。

 

こうして分析すると事は難しく感じますが,要は,相手の言動に対する感謝と,自分の趣味・嗜好を知り,それを表現する練習がされているかということです。

 

2学期は,多くの行事や,進路に向けても,自分を表現する場面があります。普段から自分のことと,周りの様子に心を配り,社会で必要とされる決断力を身につけていくことが自分の時間を失ったり,他の人の時間を奪ったりすることなく,それぞれの時間を大切にすることにも繋がると理解し,実行しようとする姿勢を身につけてください。

きっと皆さんの未来は,明るいものになるでしょう。

 

最後になりますが,皆さんが隼工にて,楽しく充実した2学期となることを期待して,2学期始業式の式辞といたします。