公開日 2025年05月12日(Mon)
6限目,全校生徒が体育館に集まり,生徒総会を実施しました。
生徒会が中心となり,会計報告や各種委員会の目標の確認,学校への要望事項を各クラス代表者が述べ,提案の可否を検討しました。
自分たちが過ごす学校を,自分たち自身で良くしていくにはどうすれば良いか。自分事として考える機会になったでしょうか?
生徒総会 校長挨拶
皆さん,こんにちは。
各学年,新年度が始まって1ヶ月が過ぎましたが,個々が立てた学習や資格取得,部活動での役割など,各学年の目標に向かって順調に進んでいるでしょうか。
今年一年,自らの力で「できること」を増やせるよう,努力の汗をかき,感動の涙で締めくくって欲しいと願っています。
さて私事ですが2ヶ月前の3月13日に校長室へ1本の電話がありました。
電話の主は,私が平成3年に教員生活をここで始めて3年間担任した時の生徒でした。
50歳になる彼は,隼工のインテリア科を卒業後,仕事を頑張って,現在,全国展開しているある企業の部長をしているそうです。昨年度,部下が高校生に対する企業説明会で隼工の資料を持ち帰った時,私が母校に帰ってきているのを知って,懐かしく電話をかけてくれたそうです。
私は,その卒業生らと,同じ時間と空間を共有し,心通わせたその3年間の出会いは,何物にも代え難い貴重な出来事で,30年以上の時を経てもなお,その時と変わらず思い出話をしては談笑したところでした。こんな経験ができることが教職員としての職業の醍醐味であり,そのことを味合わせてくれることに対して感謝しかありません。
下世話な話ではありますが,いくらお金を積まれて役になりきったとしても,心から分かち合うことをできないのが,この様な貴重な「思い出」です。(無形の「思い出」も,観ることのできない大切なもの)
逆を言えば,今,級友・部員・先生・家族と共に過ごして,お互いが確かにここに,こうして存在したことを認め合い,時を超えて励まし合えることは,お金に換えがたい貴重な存在であると言えるのです。
本日は,皆さんがそんな思い出に残る,「より良い学校生活」を過ごす上で委員会活動の在り方や,要望を話し合う場です。これからも皆さんと一緒になって,「誇れる隼工」にしていきたいと思いますが,そのためにも皆さんが,主体的に取り組むことを期待して,私からの挨拶といたします。