全体朝礼

公開日 2025年05月19日(Mon)

本日朝,全体朝礼が行われました。

早くも梅雨入りし,暑さと湿気に気力を削がれそうになりますが,今週も頑張っていきましょう。

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全体朝礼 校長挨拶(隼工生とは・天職の作り方)

 皆さん,おはようございます。

 姶良・伊佐地区高体連の大会も終わり,この地区でバレー部と野球部の優勝をはじめ,各部の団体・個人の活躍の報告があるなど,大変誇らしく思うこの頃です。

 また,資格取得に向け朝から頑張っている生徒・職員の皆さんの姿を見て,心から応援をしています。すでに昨日から始まっている高校総体県大会に向けても活躍を期待しています。

 さて,本日は2つほどお話しをと考えています。

まず,私が昨年からお話しをしていたことで,2・3年生は,すでに理解していることとは思いますが,「ものづくりを学ぶ学校に在って,見えないものを大切にできる隼工生で在ってください。」と一年間伝えてきました。このことは,今年も続けて伝えていきたいと思います。

 一年生の皆さんには,この「見えないものを大切に」ということが,一体何を指しているのか想像がつくでしょうか。本校では3つの見えないもの「人の想い」「時間」「基礎」を大切にしてくださいと話をしています。

 皆さんの周りには,勤務時間以外の朝早くから夕方遅くまで,直接・間接問わず,資格取得や課題調べ,部活動の指導にと情熱をもって指導・支援してくださる方が大勢居ます。家庭においても食事や洗濯,友だちであっても心配して手助けしてくれるなど,無償の愛情の中でこれまで過ごしてきたことでしょう。

そんな周りの方々の想いの中でこれまで成長できたことに感謝の気持ちと敬いをもち,「人の想い」を大切にできる隼工生でいて欲しいと思っています。そのことに理解が深まれば,朝の挨拶一つにしても,心のこもった挨拶ができるようになるのではないでしょうか。

 「時間」は,無限のようで有限です。高校時代をもう一度同じ時間で,同じ仲間と過ごすことはできません。他人の貴重な時間を奪ったからと,時間を返してあげることはできないのです。人の時間も他人の時間も大切にできる隼工生でいてください。

 昨年も話をしましたが,建物の基礎,とりわけ高層ビルの基礎が地震などから建物全体をしっかりと支える上で重要なことは想像するに易いと思います。しかし,この基礎は,普段から見えてはいません。学習や技術習得であっても基礎があった上で応用ができるのです。

 ものづくりを学ぶ隼工生は,まず,「人の想い」「時間」「基礎」といった,見えないものを大切にできる生徒であって欲しいと思っています。一年生の皆さん,2・3年生の皆さん,ぜひ心の定規に刻んでください。

 次に,3年生には1月のインターンシップ出発式で「天職について」話をしましたが,覚えていますか。こちらは,企業がビジネスプランを構築する際の戦略の立て方です。

将来の生活の基盤となる仕事について,「自分がやりたいこと」「自分ができること」「社会に求められていること」の3つについて,それぞれ考えたことはありますか。といった内容でした。

 1・2年生にも紹介しますが,

⑴ 「自分がやりたいこと」が「できる」,しかし「社会に求められていること」とまでは,いかない。これは趣味といいます。

⑵ 「自分がやりたいこと」ではないが,「自分ができること」で「社会に求められていること」は,労働です。

⑶ 「自分がやりたいこと」と「社会に求められていること」が一致しているが,「できないこと」は,夢と言うでしょう。

では,もし,「自分がやりたいこと」「自分ができること」「社会に求められていること」が一致していることは,何と言うでしょうか。それはおそらく皆さんにとって天職となるでしょう。

 そこで,皆さんの今後就く仕事を天職とするためには,どの様な「発想」や「行動」が必要かというと,

⑴ 趣味を「社会に求められている」高いレベルまで引き上げる。

⑵ 労働だと思っていたことを「自分が追求してみたいこと」へとポジティブに捉える。

⑶ 夢だと思っていたことを叶えられるように,少しでも資格・検定など「できること」を増やすことです。

 何事も人生を楽しめるように「発想の転換」と,「バイタリティ(活力)」を身につけて,チャレンジしてみてください。

 最後に,皆さんにとって,今日から隼工での学習や実習,部活が,天職を得られる良い高校生活や,輝かしい人生の出発点となることを期待して,本日の挨拶といたします。