• 2025年11月08日(土)

    隼工祭(文化祭)

    秋晴れに恵まれた今日,隼人工業高校の文化祭,隼工祭が開催されました。

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    今日の為に,ここ2週間コツコツとステージ,バザー,展示の準備をしてきました。

    当日は多くの観覧者に来場していただき,またPTAバザーも大盛況で,大いに賑わいを見せていました。ご協力ありがとうございました。

    生徒にとっても,保護者をはじめとする来訪者の皆さんにも素敵な思い出となってくれたら嬉しいです。

  • 2025年11月07日(金)

    独立行政法人国際協力機構 講演会

    本日,独立行政法人国際協力機構 鹿児島デスクの国際協力推進員 仮屋氏を講師に迎えての講演会が行われました。

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    演題は「人生なんてきっかけひとつ。 ~海外協力隊員が見た世界~」。

    機関の役割や,ご自身の海外体験談をお話し頂きました。

    それまでの人生で培ってきたものの見方が,所変わればまたまったく違った見方があること,コミュニケーションのあり方,文化の差…様々な気づきを得られる講演でした。

    講演会後の感想文には,「相手をよく知り,相手や皆のためになる行動がとれるよう,伝え方や考え方を工夫したい」「固定概念にとらわれることなく,したいことをやり遂げることを大切にしたいと思った」「色々な人を頼り,また自分も頼られる人になりたい」といった文章が見られました。

    大変身になる講演でした。ありがとうございました。

  • 2025年10月28日(火)

    情報モラル教室

    講師に第一工科大学 工学部 情報・AI・データサイエンス学科の山田先生をお迎えし,全学年を対象に情報モラル教室が行われました。

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    昨今,目覚ましく進歩し,世に浸透しつつあるAIについて,その使用方法と諸問題についてお話し頂きました。

    AIの実例として,その場で本校校歌の歌詞を入力と曲調を指示するだけで,すぐにポップス調の歌唱に変換したものを聴いて比較してみたり,通信環境の都合上,講演時間内に間に合いませんでしたが,写真を動画に変換するなど,様々な目的別のAIアプリを紹介して頂きました。

    ただ,このように便利さや可能性を多大に感じさせるAIですが,使い方を誤れば誰かを傷つける事にもつながる,ということについても言及されていました。

    どのようなツールにせよ,扱う人間側がしっかりと知識と見識を身につけていなければならない,ということを常に忘れないでいたいものです。

  • 2025年10月24日(金)

    学年PTA/県内企業等説明会

    22日に3年生,23日に2年生,24日に1年生の学年PTAが行われました。

    また,23日は2年生とその保護者を対象に,本校体育館で県内企業等説明会が開催されました。

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    学年ごとで,内定後の学校生活についてや,就職進学先の選定に関してであるとか,修学旅行についてなど,議題は様々でした。

    2年生への企業説明では5ターンに時間を割り振り,各企業のブースでの説明を受けていました。進路選択はまだこれから,とも思われているかも知れませんが,早めのスタートが肝心だと思います。自分の将来を見つめ,今回の体験をこれからの計画に役立てて欲しいです。

  • 2025年10月20日(月)

    政府備蓄米の配布

    10月18日(土),10月20日(月)に,フードバンクお助けマン霧島本部,九州航空株式会社,農林水産省,PTA役員の方々に御協力をいただき,政府備蓄米の配布及び贈呈式を行いました。

    20251018_PTA役員のお手伝い

    配布の様子1_修正

    20251018_配布の様子【機種依存文字】 (2)

    20251018_贈呈式【機種依存文字】

    20251018_贈呈式【機種依存文字】_トリミング


    贈呈式では,生徒会長が「ありがたくいただきます」とうれしさを表現していました。

    御協力をいただきました全ての皆さまに感謝申し上げます。

  • 2025年10月20日(月)

    表彰式・全体朝礼

    表彰式と全体朝礼が行われました。

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    表彰式では以下の団体代表者や個人に賞状や優勝旗が渡されました。おめでとうございます!

    姶良・伊佐地区高等学校体育大会

     バレーボール 男子 第1位

     弓道 男子 第2位

     ソフトテニス 団体 第2位

            個人 第1位(松元 大聖・原 滉貴)/第2位(内屋 琉蒼・藏元 恵司)

    第19回高校生ものデザインコンテスト

     優良賞 村岡 ここみ

     奨励賞 水溜 笑理

     

    1020_2_全体朝礼

    全体朝礼 校長挨拶 (本物の「豊かさ」とは)

    皆さん,おはようございます。今朝の体調は,いかがでしょうか。

    本日から10月下旬になります。今年も早いもので,あと2ヶ月と10日余りとなりました。早く感じている人は,さぞ充実した日々を過ごしてきたことと思います。

    10月は,暦の上で神無月(かんなづき)と言われ,日本中の神々が「縁結び」の相談などに出雲大社へ集まるため,各地の神々がいなくなる月,または,初霜月(はつしもづき)と言って,その年に初めて霜が降りる頃のことを指しています。

    さて本日は,「時間」のことについてお話をしたいと思います。

    今年5月の話になりますが,地球でいうと日本の反対側辺りにある南米ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカさんが89歳で亡くなったニュースが世界中を巡りました。彼は,その質素な生活ぶりで「世界で最も貧しい大統領」として知られていました。

    ムヒカ氏は,在職中,大統領公邸には住まず郊外の農場に住みながら職務を遂行し,消費主義への批判や,社会改革を推進したことで知られています。

    中でも,国連会議や来日した際に彼が話をした『自らの「時間」を,モノを買うことで失っている』といったことについて,私も大きく考えさせられることとなりました。

    人は何かを手に入れる時,「時間」と「労力」と「情熱」を費やすことによって得たお金で,それを手にして「豊か」に暮らしていると思っています。

    ムヒカ氏は,先ほども言ったように大統領公邸に住まず,任期中は畑の横の小屋に住まうなど,質素な暮らしをしていた様ですが,その暮らしむきに「貧しさ」とは違った思いがあった様です。

    彼が言う「貧しい人」とは,『限りない欲を持ち,いくらあっても満足しない人のことで,私は少しのモノで満足して生きている。「質素」なだけで「貧しく」はない。』

    更に我々に『モノを買う時に,お金でモノを買っている様に思うだろうが,そのお金を稼ぐために,人生という「時間」を使っているんだ。』『働くだけの人生でなく,ちゃんと「生きる」ことも大切。簡素に生きれば,人は「自由」になれるんだ。』と言っています。

    老子の教えにも「足るを知る」という言葉があります。人は渇望(かつぼう)すればきりがありません。今が在ることに感謝すれば,幸福感を得ることもできると言っています。

    ムヒカ氏は,「(お金のために)働くことばかりに終始せず,家族と幸せなひと時を過ごすことも,人として大切な生き方だ」と,我々に伝えてくれていました。

    一方で,Society5.0と言われるこれからの社会に在っては,多くの情報に高価なデバイスで利用料を払ってアクセスし,知識を得たり体験をしたりと,今以上に世界や業界を身近に感じることができる様になると思いますが,遠い世界や業界の情報を見てはいるが,肝心な自分の足元の状況や,自らの「役割」を見ずに生活することはナンセンスです。

    「バーチャル(仮想現実)に浸って,知識や体験をしたが,リアリティー(現実)では家庭や職場で活かされていない」では意味がありません。

    これらのことから今後,私たちの生活では,『本物の「豊かさ」とは何か』ということを基に,限られた「時間」の中で,「その情報やモノ」が「今,本当に必要なのか」を取捨選択する力と,それを「どの様に扱うか」,活用する力が,必要となるのではないでしょうか。

    最後に「時間」は,日頃から皆さんに伝えている「想い」と同じく,目には見えない大切なものです。

    また,「時間」は,Time fliesと言うように,今年残された2ヶ月と10日も,あっという間に過ぎていきます。

    今日は詳しく話ができませんでしたが,皆さんには,「自分軸の時間」と同じく「他人軸の時間」もあることを推察しながら,残された二学期を「充実した日々」として過ごすことを期待して,今朝の挨拶といたします。

  • 2025年10月17日(金)

    夜間学校説明会

    本日18時30分から,学校説明会が行われました。

    8月にも行われていた学校説明会ですが,当初の開催予定日が天候不順により延期となり,参加ができなかった方々のため,今回の夜間学校説明会の場が設けられました。

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    会議室で各学科の生徒による学科説明会の後,各施設の見学が行われました。夜の学校という少し特殊な状況下ではありましたが,本校を直接目にし,話を聞くことで,進路決定の参考にしていただければ幸いです。

  • 2025年10月12日(日)

    秋祭りのボランティア参加 ソフトテニス部

    毎年7月の最終土曜日に,隼人駅前通り会による「隼人駅前夏祭り」が開催されます。

    今年は8月9日に実施予定でしたが,豪雨災害があり,祭りの予定の隼人庁舎の駐車場は,給水所となり夏祭りは延期されました。

    そのため今年は「秋祭り」として10月12日に実施されました。

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    ステージや金魚すくい等の夜店も業者を入れず,手作りのお祭りです。昨年に引き続き,隼工ソフトテニス部でお手伝いに行ってきました。

    霧島市隼人庁舎前に集合し,テント約13張り,長机,椅子,提灯等の設営を行いました。

    その後,抽選会の商品を袋詰めしました。飲み物を6000本,袋に詰めていくのですが,なかなか大変な作業でしたが,町内会の方々と楽しく作業をさせていただきました。秋祭りは盛況の内に終了したそうです。

    参加させていただき,ありがとうございました。

  • 2025年09月12日(金)

    進路激励会

    いよいよ来週16日から就職試験が始まります。そこで,採用内定や上級学校の入学試験の合格を祈念し,エールを送り激励する会を本日行いました。

    3年生には進路実現に向けて決意を新たにし,これまでの練習や勉強の成果を発揮できるよう願っています。

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    校長 激励のことば (通じ合うもの)

     皆さん,おはようございます。

     2学期もスタートして2週間が経ちますが,順調にスタートできているでしょうか。

     本日は,3年生の進路激励会ということで,3年生と1,2年生に集まってもらいました。

     今年,本校に対する求人件数は,昨年度と比べて,一部の上場企業も併せて更に増えていると聞いています。これは,以前もお話ししたように,溶接競技県代表,ロボット競技全国大会出場といった「技術の隼工」などの校内外での活躍と,卒業生の会社における信頼度の高さが反映された,隼工ブランドによるものと思われます。

     今年も例年どおり3年生は,7割が就職,3割が進学を希望しています。この夏,就職希望・進学希望の3年生が,先生方のご指導とご協力の下,夏休みも返上して一生懸命に対策を取り組んでいました。

     1,2年生の皆さんも,先週や昨日の進路事前学習会で,3年生の普段見ることのない,真剣な受け答えの様子を見て,一年後,二年後,自分もこの様にお話しすることができるようになるかなど,感じることも大いにあったのではないでしょうか。

    3年生にとって,来年度の春に入社するための,各社が実施する就職試験は,9月16日からと,いよいよ日が迫っています。

    また,来春の大学・短大・専門校等,上級学校へ進学するための入学試験も,順次行われます。

    私は,3年生が,これらの試験に合格し,自分の特性を十分に発揮して,輝かしい人生をスタートして欲しいと,心から願っています。

    さて,試験を迎えるにあたって,筆記試験で知識や考え方など,学力を発揮することはもちろんですが,そこで必ずといっていいほど実施されるのは,面接です。

    面接は,人が人と一緒に働く,「この人と一緒に働きたい」と,勤務においては家族と過ごす時間よりも長く空間を共に過ごす,その人の「人柄を知るため」に大切な機会です。

    そこで3年生には,受験前の再確認として,1,2年生には普段の生活における今後のヒントとして聴いてください。

    面接では,なぜ受験することとなったのか,その動機を必ず聴かれることとなりますが,その時に「ごく一般的に」「どこの会社でも通用するような」,「当たり障りのない」「もっともな」ことを,「気持ちの入っていない」「覚えてきたことをそのまま言う」といった言動を行ったところで,「この方と,ぜひ一緒に働きたい」と,相手の気持ちは動くでしょうか。

    先日の始業式でもお話ししましたが,critical thinking(クリティカルシンキング:批判的思考)で,面接官の立場となり「視点を変えて」考えてみましょう。

    集団面接では,皆さんからみても「高校生活を充実したと思われる元気な声で,溌剌とした5名の受検生」の中から,選考先が「あなたを合格としたい。」「何故なら,あなたは,高校生活が充実しており,元気な声で溌剌としていたから」と,抽象的な言葉で言われて,一瞬合格に喜んでも,本当に「自分のことを理解してくれた」と,疑いなく確信が持てるでしょうか。

    それよりも具体的にあなただけが持つエピソードに対して「頑張って,その過程の中で苦労したこと」,「挫折しかかったが,皆と協力して乗り越え達成したこと」などから,「気づき」や「学び」を進路先でも「活かしていきたい」としたその想いを,受験先がくみ取ってもらえたことが分かれば,本当に自分と受験先の心が通じ合ったと喜び合える関係,信頼が持てる心境に達するのではないでしょうか。

    このことは,人と人がお付き合いを始める上でも「通じ合うもの」が大切なことと考えます。

    求める人物像を掲げている「企業」や,アドミッションポリシーを掲げる「学校」も,皆さんを受け入れたいとしたときの人柄であり,「通じ合うもの」が,感じ取れるかです。

    以上のことから,皆さんには,普段から相手に想いを伝える時に,「より具体的に言葉をつむぐことが,できているか」を,自分に問いを立ててみることを勧めます。

    最後になりますが,ここにいる生徒全員の皆さんは,やがては私たち大人と共に協働して,共存・共栄する社会の一員として活躍する日がやってきます。

    人の願いや想いを推察し,それに応えることへの喜びを知る隼工の生徒が,スムーズに社会に順応していくことで,一人一人の生徒の皆さんが,社会生活に喜びを感じ取れるよう職員・保護者と共に伴走したいと考えています。

    まずは3年生諸君の普段の想いが,進路先に十二分に伝わることを祈念して,進路激励会,「激励のことば」といたします。 頑張ってください。心から応援いたします。

  • 2025年09月01日(月)

    始業式・表彰式

    快晴に恵まれた今日,新学期がはじまりました。

    夏休み中発生した大雨による被害の影響も心配されましたが,元気そうな様子で登校する生徒の姿が見られて安心しました。

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    始業式の前に,表彰式が行われました。

    第31回鹿児島県高等学校ロボット競技大会 優勝 ものづくり部 メカトロ&プログラミング班

    ・鹿児島県吹奏楽連盟創立70周年記念 第70回鹿児島県吹奏楽コンクール 銀賞 吹奏楽部

    受賞,おめでとうございます!

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    2学期始業式 校長式辞(本当に必要なことは何かを「考える」)

    44日間という長い夏休みも昨日で終わり,本日から2学期がスタートします。本日も9月とはいえ,青空晴れ渡りまだまだ残暑厳しく,35℃を超す猛暑日が続いています。

    先月は,線状降水帯の大雨や台風によって姶良・霧島地区は被害が出ており心配をしていました。今日こうして皆さんと顔を合わせて2学期をスタートできたことを嬉しく思っていますが,学校生活・学習を行う上で何か不都合がありましたら,担任や教科担任の先生方に相談をしてください。

     さて,夏休みに入る前の終業式に,この期間,「社会に役立つ成長ぶりを実感できる夏休みにしてください」と,お話ししましたが,振り返ってみて皆さんはいかがしたか。

    44日を時間に換算すると1056時間ですが,平均8時間の睡眠を差し引いても704時間は自由に使えた時間でした。1・2年生は主に学習や部活の技術向上に使った人,3年生は,就職や進学に向けた勉強や履歴書の清書,面接の練習に時間を使った人が多かったことでしょう。

     私も仕事や研修,家事手伝い以外の余暇は,政治経済を調べたり,参考書を見ながら生成AIを利用してみたり,その他の読書や勉強,エンジンプラグの脱着・清掃など時間の活用をして「できること」が増えました。

    ちなみに,皆さんにも伝えておきますが,「学びは,一生」です。人生に入学はあっても卒学はありません。それは,私も同じです。

    終身雇用制が主であった就労の在り方は,昭和・平成の時代と違い,これからの社会の在り方が大きく変わることを,聞いたことがあると思います。今後は,「学び」や「研修」を人生のphase毎(フェーズごと:段階毎)に行い,skill up(スキルアップ:技術向上)していかなければ,急速に進展する新たな時代「Society5.0」と言われる超スマート社会では,生産性が上がらないばかりか,仕事や生活に格差が生じることとなります。

    逆にICTを利活用できる人は,短時間で仕事を終えて余暇を過ごす時間を創ることもできるようになりwork life balance(ワークライフバランス:仕事と人生の調和)を保ち,ゆとりある人生を自然豊かな地方で過ごす人などが出てきたり,更に高度な仕事を行うことで高収入を得たりしてきています。

    皆さんの着地点となる社会・企業では,もうすでに生成AIの利活用を当然のように行っています。2学期は,生成AIについても講演を計画していますので,ガイドラインを理解し,楽しみながら学習を深め能動的にアウトプットできるような「新しい価値を創造できる基礎」を養ってください。

    さて一方で,夏休みの貴重な時間を浪費して,自分の力で「できること」が増えなかったという人は,いなかったでしょうか。

    ゲームやテレビ,インターネット動画にSNSなどのメディアに興じて,受動的(インプット)に過ごし,ネット上のみの体験や,同じ年代・思考の者とはコミュニケーションが取れること,人が創ったバーチャルな空間で苦労せず安易に楽しめるモノによって,「できる」ことが増えたような「勘違い」は危険です。「分かる」ことはあっても「できる」こととは,違うからです。

    少し話は変わりますが,私はこの夏,生成AIに次のようなことを尋ねてみたことがありました。

    「もしあなたが悪魔だったとするなら,次世代の若者たちの心を彼らに気づかれることなく,どうやって破壊するか」

    その回答は,我々にメディア利用の在り方を示唆してくれました。

    回答は,こうです。

    「ゆっくりバレないように,心を弱くする」

    そのための5項目は,

    1. すぐに楽しくなるものばかり与える

    例えば:スマホ,ゲーム,動画,SNSなど。

    ほんのちょっとの時間で「楽しい!」と感じるものをいっぱい見せる。

    そうすると,勉強とか努力とか「すぐには楽しくないこと」がどんどんめんどくさく感じるようになる。

    悪魔のねらい:がんばる力や集中する力がどんどん弱くなる。

    2. SNSでキラキラした人たちをたくさん見せて,「自分なんか全然ダメだ…」って思わせる。勇気を持って何かにチャレンジする気持ちをなくさせる。

    悪魔のねらい:自信をなくさせて,自分のことが嫌いになるようにする。

    3. 本音を話せる人を遠ざける

    家族とも友だちとも,本音で話せないような空気をつくる。

    「わかってくれない」「話してもムダ」と思わせて,心を閉ざさせる。

    悪魔のねらい:心にモヤモヤがたまっていって,どんどん孤独になる。

    4. 何を信じていいかわからなくさせる

    「正しい」「大事」って思ってたことを,「ダサい」とか「意味ない」と思わせる。

    5. ゆっくり,静かにやる

    「まあいっか」「どうでもいいや」って思わせて,気づかないうちに心をむしばむ。

    しかし実は,悪魔はこんなことが起きると逃げていく。

    1. 誰かと本音で話す時間をもつ。

    2. 「ちょっとでもいいからやってみよう!」という前向きな気持ち。

    3. 自分を大切にする気持ち。

    つまり「心を守るには,自分で気づく力」がとても大事ってこと。

    さて,これを聴いていかがでしたか。

    視点を変えて利用されるメディア側などからの意図を想像してみることも「生きる力」を身に付ける大切なことです。

    大事なことは「Society5.0」の新たな時代に「何のために,何を,どのぐらい使うか」これが自分にとって本当に必要なことかを「考える」ことです。

    この考え方は,自らの力で物事を検証する方法の一つとしてあるcritical thinking(クリティカルシンキング:批判的思考)と言われる思考法を用いたものです。

    「人生」において「メディア」との関わり方は,バランスが大切です。「限られた時間を何に使うか」。時には,メディアオフをして「リアルな世界」で「生きる力」を身に付けるようにしましょう。

    結びに,「人の想い」や「基礎」と同じく「時間」も大切です。無限にある時間の様ですが,ここで皆と過ごす,家族と過ごす時間は限られています。

    この2学期は,学習や文化祭・体育祭などの学校行事,部活動,家族や友人と過ごせる意義の有る時間,有意義な時間となることを期待して2学期の式辞といたします。