学校行事

  • 2025年06月05日(木)

    高校生のための文化講演会

    本日,第60回「高校生のための文化講演会」が行われました。

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    講師に畠山理仁氏をお招きし,演題は「NO 選挙,NO LIFE ~選挙を100倍楽しむ方法と真の民主主義」。

    すでに18歳を迎えた3年生も,これからそう遠くない未来に選挙権を得る1・2年生も,選挙について学ぶよい機会となりました。

    堅苦しさを感じない軽快な語り口で,1票を金額に換算したらいくらになるのか,投票しないことで損なわれるものがなんであるかなど,選挙の持つ意味と重要性がよくわかりました。

    また,この講演会の後援である集英社様より,図書100冊を寄贈していただきました。中には講師の畠山氏の著書も含まれており,この講演で興味を持った生徒にはぜひ手に取ってもらいたいものです。

    面白く,大変有意義な講演をしていただき,ありがとうございました。

  • 2025年05月30日(金)

    PTA総会

    本日,本校武道館にてPTA総会が行われました。

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    総会では各種報告や協議,役員の方への感謝状贈呈が行われました。

    雨天の中ご参加いただき,真にありがとうございました。

  • 2025年05月20日(火)

    郷土教育推進事業 ~アントレプレナーシップ教育出前授業~

    3,4限目に武道館にて,3年生を対象とし,郷土教育推進事業であるアントレプレナーシップ教育出前授業が行われました。

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    講師に株式会社オーガランド 統括本部ヨコテン商品開発チーム リーダーの市來様を招き,実際の仕事上でのPDCAサイクルとはどういったものであるか等,製品の実例を交えながらお話しいただきました。

    工業高校のものづくりは基本的に販売商品を作る事につながる以上,商人の目線も必要不可欠といえるでしょう。それがどういったものなのか,実例と共に説明されることで非常にわかりやすい授業でした。

    生徒の今後のものづくりにぜひとも活かしてもらいたいです。

  • 2025年05月19日(月)

    3年生 合同LHR

    3年生を対象に,進路担当の先生による進路ガイダンスが行われました。

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    生徒の中には2年生の終わり頃には進路先について考えていた人もいるでしょうが,改めて進路先を選ぶ際の心得や要点について学びました。

    今後の人生を左右するかも知れない選択です。ただ条件がいいから,といった目先だけの考えだけで選ぶのではなく,自分自身の資質と照らし合わせ,長期的な展望を想像して考えて欲しいと思います。

    これから面接練習なども本格化していきます。気合いを入れて向き合っていきましょう。

  • 2025年05月19日(月)

    スクールカウンセラーによる講話

    本日1限目,1年生を対象とした講話が行われました。

    20250519_スクールカウンセラー講話【機種依存文字】

    20250519_スクールカウンセラー講話【機種依存文字】

    本校スクールカウンセラーの佐々木先生を講師にお招きし,問題や悩みを抱えた場合にどのように助けを求めればよいのかを学ぶ,「SOSの出し方に関する教育」をしていただきました。

    悩みというものは誰しもが持つものですが,ただ1人で抱え込み,心身共に病んでしまい,日常生活に支障をきたしてしまうということは避けたいものです。

    助けを求めるということは恥ずべき事ではありません。ただ誰に相談したらよいのかも分からなければより悩みは深まってしまいますよね。そういった場合にどうするか,これからの高校生活を明るく楽しいものにするための講話でした。

  • 2025年05月19日(月)

    全体朝礼

    本日朝,全体朝礼が行われました。

    早くも梅雨入りし,暑さと湿気に気力を削がれそうになりますが,今週も頑張っていきましょう。

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    全体朝礼 校長挨拶(隼工生とは・天職の作り方)

     皆さん,おはようございます。

     姶良・伊佐地区高体連の大会も終わり,この地区でバレー部と野球部の優勝をはじめ,各部の団体・個人の活躍の報告があるなど,大変誇らしく思うこの頃です。

     また,資格取得に向け朝から頑張っている生徒・職員の皆さんの姿を見て,心から応援をしています。すでに昨日から始まっている高校総体県大会に向けても活躍を期待しています。

     さて,本日は2つほどお話しをと考えています。

    まず,私が昨年からお話しをしていたことで,2・3年生は,すでに理解していることとは思いますが,「ものづくりを学ぶ学校に在って,見えないものを大切にできる隼工生で在ってください。」と一年間伝えてきました。このことは,今年も続けて伝えていきたいと思います。

     一年生の皆さんには,この「見えないものを大切に」ということが,一体何を指しているのか想像がつくでしょうか。本校では3つの見えないもの「人の想い」「時間」「基礎」を大切にしてくださいと話をしています。

     皆さんの周りには,勤務時間以外の朝早くから夕方遅くまで,直接・間接問わず,資格取得や課題調べ,部活動の指導にと情熱をもって指導・支援してくださる方が大勢居ます。家庭においても食事や洗濯,友だちであっても心配して手助けしてくれるなど,無償の愛情の中でこれまで過ごしてきたことでしょう。

    そんな周りの方々の想いの中でこれまで成長できたことに感謝の気持ちと敬いをもち,「人の想い」を大切にできる隼工生でいて欲しいと思っています。そのことに理解が深まれば,朝の挨拶一つにしても,心のこもった挨拶ができるようになるのではないでしょうか。

     「時間」は,無限のようで有限です。高校時代をもう一度同じ時間で,同じ仲間と過ごすことはできません。他人の貴重な時間を奪ったからと,時間を返してあげることはできないのです。人の時間も他人の時間も大切にできる隼工生でいてください。

     昨年も話をしましたが,建物の基礎,とりわけ高層ビルの基礎が地震などから建物全体をしっかりと支える上で重要なことは想像するに易いと思います。しかし,この基礎は,普段から見えてはいません。学習や技術習得であっても基礎があった上で応用ができるのです。

     ものづくりを学ぶ隼工生は,まず,「人の想い」「時間」「基礎」といった,見えないものを大切にできる生徒であって欲しいと思っています。一年生の皆さん,2・3年生の皆さん,ぜひ心の定規に刻んでください。

     次に,3年生には1月のインターンシップ出発式で「天職について」話をしましたが,覚えていますか。こちらは,企業がビジネスプランを構築する際の戦略の立て方です。

    将来の生活の基盤となる仕事について,「自分がやりたいこと」「自分ができること」「社会に求められていること」の3つについて,それぞれ考えたことはありますか。といった内容でした。

     1・2年生にも紹介しますが,

    ⑴ 「自分がやりたいこと」が「できる」,しかし「社会に求められていること」とまでは,いかない。これは趣味といいます。

    ⑵ 「自分がやりたいこと」ではないが,「自分ができること」で「社会に求められていること」は,労働です。

    ⑶ 「自分がやりたいこと」と「社会に求められていること」が一致しているが,「できないこと」は,夢と言うでしょう。

    では,もし,「自分がやりたいこと」「自分ができること」「社会に求められていること」が一致していることは,何と言うでしょうか。それはおそらく皆さんにとって天職となるでしょう。

     そこで,皆さんの今後就く仕事を天職とするためには,どの様な「発想」や「行動」が必要かというと,

    ⑴ 趣味を「社会に求められている」高いレベルまで引き上げる。

    ⑵ 労働だと思っていたことを「自分が追求してみたいこと」へとポジティブに捉える。

    ⑶ 夢だと思っていたことを叶えられるように,少しでも資格・検定など「できること」を増やすことです。

     何事も人生を楽しめるように「発想の転換」と,「バイタリティ(活力)」を身につけて,チャレンジしてみてください。

     最後に,皆さんにとって,今日から隼工での学習や実習,部活が,天職を得られる良い高校生活や,輝かしい人生の出発点となることを期待して,本日の挨拶といたします。

  • 2025年05月12日(月)

    生徒総会

    6限目,全校生徒が体育館に集まり,生徒総会を実施しました。

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    生徒会が中心となり,会計報告や各種委員会の目標の確認,学校への要望事項を各クラス代表者が述べ,提案の可否を検討しました。

    自分たちが過ごす学校を,自分たち自身で良くしていくにはどうすれば良いか。自分事として考える機会になったでしょうか?

     

    生徒総会 校長挨拶

     皆さん,こんにちは。

     各学年,新年度が始まって1ヶ月が過ぎましたが,個々が立てた学習や資格取得,部活動での役割など,各学年の目標に向かって順調に進んでいるでしょうか。

     今年一年,自らの力で「できること」を増やせるよう,努力の汗をかき,感動の涙で締めくくって欲しいと願っています。

     さて私事ですが2ヶ月前の3月13日に校長室へ1本の電話がありました。

     電話の主は,私が平成3年に教員生活をここで始めて3年間担任した時の生徒でした。

     50歳になる彼は,隼工のインテリア科を卒業後,仕事を頑張って,現在,全国展開しているある企業の部長をしているそうです。昨年度,部下が高校生に対する企業説明会で隼工の資料を持ち帰った時,私が母校に帰ってきているのを知って,懐かしく電話をかけてくれたそうです。

     私は,その卒業生らと,同じ時間と空間を共有し,心通わせたその3年間の出会いは,何物にも代え難い貴重な出来事で,30年以上の時を経てもなお,その時と変わらず思い出話をしては談笑したところでした。こんな経験ができることが教職員としての職業の醍醐味であり,そのことを味合わせてくれることに対して感謝しかありません。

     下世話な話ではありますが,いくらお金を積まれて役になりきったとしても,心から分かち合うことをできないのが,この様な貴重な「思い出」です。(無形の「思い出」も,観ることのできない大切なもの)

    逆を言えば,今,級友・部員・先生・家族と共に過ごして,お互いが確かにここに,こうして存在したことを認め合い,時を超えて励まし合えることは,お金に換えがたい貴重な存在であると言えるのです。

     本日は,皆さんがそんな思い出に残る,「より良い学校生活」を過ごす上で委員会活動の在り方や,要望を話し合う場です。これからも皆さんと一緒になって,「誇れる隼工」にしていきたいと思いますが,そのためにも皆さんが,主体的に取り組むことを期待して,私からの挨拶といたします。

  • 2025年04月28日(月)

    情報モラル教室

    本日6限目,全校生徒を対象に情報モラル教室が催されました。

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    講師に霧島市警察署 生活安全課の方をお招きし,映像や実際の相談件数などを交えたお話をしていただきました。

    もはや所持が当たり前となっている携帯電話。それを通じた詐欺被害に対する事例についてと,同年代に多いSNSを通じた被害についての映像資料を見た後,霧島市で実際に警察署に寄せられた相談数のグラフ資料をもとに,決して自身に起こりえない事ではないのだという認識を深められたと思います。気づかないうちに被害者になることも,逆に加害者になることもあり得ることをよく知っておいて欲しいです。

    ご家庭でも携帯電話の取り扱い,家庭でのマナー,フィルタリングの有無,携帯依存になってはいないか,といった確認を是非ともお願いいたします。

  • 2025年04月14日(月)

    全体朝礼

    20250414 ネモフィラ

    ▲ー 朝礼の様子の撮影を失念していたため,代わりといってはなんですが正門に咲いたネモフィラをご覧ください ー

     

    校長挨拶 (想像する力を高めるには)

     新しい年度,令和7年度の始業式と入学式を終え,今朝は,1年生から3年生まで揃った全校生徒411名での全体朝礼となりました。こうして揃う皆さんの姿を見て,頼もしくも感じます。

    先日,入学式に来賓として出席いただいた同窓会の皆様も,「後輩諸君の活躍を通り沿いの看板や,新聞で見るたびに,元気と,隼工生OBとしての誇りを感じます。後輩の為に我々ができることは何でもしますよ」とおっしゃっていただくなど,大変嬉しい気持ちをいただきました。

    今年度もそういった卒業生や皆さんと,一緒になってこの隼工を盛り上げていきたいと思っていますので,協力をお願いいたします。

    さて,2,3年生は昨年度からも知ってのとおり,話は「目で聴き,耳で観る」と,お話しをしてきました。それがどういったことなのかは,理解ができていると思いますが,1年生の為に改めて話をしたいと思います。

    我々,日本人の特徴として,一つの動作や状況を観て(観察),察することが上手なところがあると言われています。

    また,耳で聴いて(傾聴)その状況を想像し,伝えることも得意です。島国で同一言語を話す私たちの特性なのかもしれません。例えると,「猛暑の中,小さな黄色い花がうなだれている」その様子を観て,水が欲しいと訴えているように聞こえるなどの観て聴く,聴いていて皆さんがそれぞれ頭の中で黄色い花を観ることができるなどです。

    私は,この特性を存分に活用して,これからの社会で生きる皆さんに「想像する力」を付けて欲しいと思うのです。

    何故なら,すべての言動は,この想像や見通しによって判断され,始まるからです。

    ただし,目に見えているものだけを信じて言動してもいけません。写真や動画,漫画は,状況を説明したり,同じ映像で意思を統一したりすることができ,見ている側も理解を高めることに長けた手法です。

    しかし,情報化社会が進む現代において,全てが皆さんにとって利があるとは限りませんから,情報を発信する側の意図も理解する必要があります。皆さんにとっては,相手の立場になり「心で観る,心で聴く」ことが大切なのです。

    そこで想像する力を付ける為に,有効な手段は何だと思いますか。

    それは,「活字を読む」こと,「人の話を聴く」ことです。特に読書は,人の頭の中で自らが絵を描くことができるなど,想像力を豊かに育んでくれるのです。

    保護者や私たち職員は,皆さんの良き伴走者です。高校生としての制服やカバン,知識や技術を与えて,一見,高校生らしい様子に整えて,促すことはできますが,中身の成長は,皆さんも知ってのとおり,自分自身の考え方や取組,「良き行いができるようになる」とする自己指導力でしか真の成長はできないのです。

    最後に,今週は「いじめ問題を考える週間」です。一人一人には輝かしい未来があります。隼工生として,ものづくりの学習を行う前に,人の想いを想像し,今,本当に相手が必要としていることは何なのかを,悟れる想像力を身に付けて,今年一年,更に成長することを期待して,本日の挨拶といたします。

  • 2025年04月08日(火)

    第78回 入学式

    青天と舞い散る桜に見守られ,本日126名の生徒が新たに隼人工業高校として迎えられました。

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    入学式 式辞(抜粋)

     新入生の皆さん、入学式は未来への決意を新たにする場です。現在の社会は、国際化、テクノロジーの進化、環境問題、感染症問題など、様々な問題と向き合っています。皆さんが生きる未来は、新たな社会の仕組みや価値観が生まれるなど、大きな変革が続くことでしょう。その未来を、自分で生き抜くための基礎力を高校三年間で身に付けて、先程紹介した「社会の一員として貢献できる実践的産業人」を目指してください。

     皆さんが高校生活をスタートさせるにあたり、自覚して欲しいことを私から2つお話しします。

    先ず、「人間力を身につける。」ということです。

     高校は、中学校までの義務教育とは違い、それぞれが自分の将来の姿を描き、目標を立て、その実現のために自らが学びに向かう場所です。将来自分が希望する職業に就くため、基礎的技術や技能を習得し、心身を成長させ、できなかったことが数多くできるようになるところです。

     夢実現のため、人任せにせず、自らが考え、判断し、行動するための「知識」と、それをもって工夫する「知恵」と「実践力」を、主体的に身につけようと努めることや、他人の想いを理解し、今在ることへの感謝ができ、自らが想いのある言動を行うなど、人格の成長を促す自己指導力によって、社会に順応するための「人間力」を身につけて欲しいと思います。

     次に「ポジティブに挑戦する。」ということです。

    自らの意思によって目標を持ち挑戦することで、今まで経験してこなかった事柄に出会うことができます。それは決して良いことばかりではありません。したくもなかった苦い経験も時にはあるでしょう。しかし、その経験が無ければ悔しい感情や、成功したときの感動を味わうこと、周りの方々への心からの感謝が芽生えることもないでしょう。自分にとって他人にとって良いことを、「できる」「できない」と頭で考えすぎることなく、まずやってみることです。私たち職員は、皆さんの良き伴走者としてサポートしたいと考えています。ですから今日の今、この瞬間から、弱音を吐かないで何事もポジティブに、プラスに考えて言動してください。口に+-と書いて吐くいう漢字がありますが、皆さんには口に+と書いて叶う言動を心がけて欲しいと思っています。

    そのことによって皆さんが、-と捉えがちなことも自らのバイタリティーによって打開する力を付け、隼工で心震える様な感動が得られるようになることを期待します。

    以上二つの「人間力を身につける。」ということと、「ポジティブに挑戦する。」という志を、高くもって、高校生活を送ってください。

  • 2025年04月07日(月)

    始業式 ~令和7年度 1学期~

    新しい年度が始まりました。

    在校生は明日入学する新入生の規範となるべく,気を引き締めてきましたか?それとも新学年にそわそわしているのでしょうか。

    この1年が充実したものとなるよう,各自目標を立てて臨んでくれたらと思います。

    202504072_始業式

    また,今年は新たに職員を10名迎えることとなりました。みなさん,どうぞよろしくお願いいたします。

    202504071_新任式

     

    令和7年度 1学期始業式 式辞(どちらのタイプか)

     桜咲くこの季節は,新たに転入・入学,新年度始業の季節でもあります。

     先日,定期人事異動によって離任された隼工にご尽力くださいました先生方を,感謝をもってお送りしましたが,本日,先ほどご紹介しご挨拶いただきました,欠席の先生方を含む10名の経験豊富な先生方を新たにお迎えし,大変心強く感じているところです。

    また皆さんと心新たに今年度をスタートすることができることを大変嬉しく想います。

     さて,今日からそれぞれ学年も上がり新年度を迎えました。皆さんには,昨年度3学期終業式にて「新学年で新たにチャレンジする目標を立てて,始業式を迎えてください。」と,お話しまたが,目標を立てることができたでしょうか。

     最終学年となる3年生にとっては,2~3ある目標の中,その多数が進路決定を果たすことにあると思いますが,これまでに積み重ねた他者に対する敬意の念と,実現のための方策を自分の特性をよく知った上で,社会で通用する思考・表現する力を得ることが肝要です。更に計画に則り行動力を高め,「プラスαの努力」を普段から「意識」して欲しいと思います。

     学年中堅となる2年生にとっては,これまで学習した基礎的知識・技術の応用・発展と,部活や家庭での役割を自らが考え,行動することで自らが存在価値を高め,社会性を身に付けることが,将来の進路に繋がると,「意識」して生活して欲しいと思います。

     こうして皆さんは,社会に出るための「生きる力」を身に付けていくわけですが,そのプロセスにおいて,困難に出会った際,人は2つの「考える」タイプがあると聞きます。

    皆さんはどちらのタイプでしょうか。

    一つは,「できない言い訳」を考えるタイプで,もう一つは「できる方策」を考えるタイプです。

     どちらが,生産性が高くなるかは,皆さんも分かるとおりで,「できる方策」を考えるタイプです。

     皆さんの着地点でもある社会において,例えばトヨタ自動車では,企業成長のために課題を解決していく過程で,起こった事象に対し「なぜ」を5回,なぜ怪我をしたのか。なぜ機械が作動していたのか。なぜそのことに気がつかなかったのか。なぜ疲労していたのか。など,その理由を深掘りし,本当に必要な対応策を「カイゼン」として考えるそうです。

    このトヨタ式カイゼンは,日本企業のみならず世界的にも活用され「improvement」ではなく,アルファベットの「Kaizen」で表記されるほどです。これらのことからも分かるように,社会人へと成長することを「意識」して「できる方策」を考える生活を送って欲しいと思います。

     結びに,皆さんが,生きる力を身に付けて,自らの特性で社会に貢献することを目標に,できることを増やせる一年となることを期待して,令和7年度1学期始業式の式辞といたします。

  • 2025年03月25日(火)

    終業式・離任式

    本日,終業式と離任式が行われました。

    202503251_終業式

    3学期終業式 式辞(水の如く自らの力で切り開く)

     ここ最近の暖かい日が続く春の日差しと,北には自然と歴史のある霧島の美しい山々,花々が赤や黄色に咲き誇り,新緑の葉が光り輝くなど,一年でも素晴らしい季節となりました。

     この時期は,学年の修了や卒業など,締めくくりの時期でもあり,進級・入学や入社の新たなスタート,別れと出会いの季節でもあります。

    本校での出来事を話しますと,先月の28日,同窓会入会式で3年生は,社会で活躍されている1万1千人を超える同窓生の仲間に迎えられ,今月の3月3日月曜日には,2年生の皆さんや3年生保護者の皆さんと,霧島市副市長などの来賓・先生方が参加する中,ここ本校体育館にて,3年生の第77回卒業式を行うことができました。

    先進技術開発・製造が行われているこの霧島市の地で育った産業人の卵である3年生は,学校行事でも皆さんをリードし,課題研究や進路発表でも自らが経験したことを惜しみなく伝えてくれました。

    そんな3年生は,学習活動は元より,苦楽を共にした同級生や後輩諸君との楽しい日々を振り返りつつ,新たなステージに向け旅立って行きましたが,3年生を代表して内田さんが答辞の際に述べた「どんな時も支えあい,お互いを高めあえる仲間と共に,学校生活を送ることができて本当に幸せでした。」「皆さんが隼人工業高校の伝統を受け継ぎ,大きく発展させて,後輩たちに引き継いでいってくれることを願っています。」といった言葉が大変印象に残りました。

    このことは,隼工の伝統を引き継ぐ残された1,2年生の皆さんと,我々職員に成長と発展への示唆となりました。

    さて,皆さんはこの一年を振り返ってみて,どんな時間を過ごすことができましたか。

    私は,年度当初,そして新年,乙巳(きのとみ)の年となった1月の始業式でも「チャレンジする年としてください」とお話しをしてきました。

    そのことは,人として大きく成長して「生きる力を身に付けて欲しい」という願いからでした。

     改めて皆さんに問いますが,1年前とするとどんなことができるようになりましたか。

     学習や専門技術の向上は勿論のこと,学校での活動,家庭や自治会での取組など,個人の能力や,人を敬い協力し合うなどの社会性を向上させることができたでしょうか。

    また一年間を通して「人の想い」「時間」「基礎」の3つ,見えないものを大切にするという「人としての在り方」を,自らの自己指導力を基に備えることができたでしょうか。

    何事にも通ずることですが,向上する為の秘訣は,今まで努力している上に,更に 「+α(アルファ)の努力をする」ということです。その努力は皆さんを決して裏切ることはないでしょう。何らかの形で,必ず自分の力となって返ってきます。

    しかし,もし,報いることのなかった努力があったとするならば,それは努力とは言わないでしょう。

    話は少し変わりますが,今から約400年前の戦国時代,戦国の世を終わらせるべく豊臣秀吉の元で軍師として活躍し,後の筑前黒田52万石となった黒田長政の父,黒田考高(よしたか)通称 黒田官兵衛は,戦国の世を生き抜くにあたり,水五訓という言葉を残しています。

    ※(目を閉じて,耳で観てください)

    それは,人の考えた常識ではなく,自然の摂理,水が上から下に流れるような「天地自然の理(ことわり)」を,自然界に住む我々もかくあるべきと人を導く教えです。その水の様子にある3つに,「常に自らの進路を求めて止まらないのは水である」また「障害に遭っても激しくその勢いを増して百倍にできるのも水である」「洋々として大海を充たし,発しては蒸気となり,雲となり,雨となり,雪と変じて,霰(あられ)と化し,凝(ぎょう)しては美しき鏡となりたるも,その本質は水である」と水の在り様を伝えています。

    ※(目を開けてください)

    これは,人にあっても「自らが考えて道を切り拓くこと」「諦めることなくじっと耐えて努力すれば,大きな力になって返ってくること」「水は温度変化によって,また器の形によって自在に形が変えられますが,その本質は変わりません。人もまた,与えられた環境の中にあって,社会の変化に対応すべく常に柔軟に努力できる」ということを伝えているのです。

    戦国の世とその様は異なりますが,近年でも,AI等を駆使した情報管理,情報操作によって,生活や仕事,戦争までも,戦国と同様にめざましく変わる激動の時を迎えています。

    そこで皆さんも「自らの将来は,自らの力で切り開く。」と,心してください。

    そのための人間力を常にチャレンジすることで身に付けていって欲しいと思いますし,一年後,再び3学期の終業式で「何ができるようになったか」と問われた時に,皆さんが学習や技術,料理や社会性など,生きていく為の数多くの人間力がついて,「できることが増えた」と,言えることを期待しています。

    結びに,明日からの春休み期間において,未来ある皆さんが新学年で新たにチャレンジする目標を立てて,元気にまたここで始業式を迎えられることを願って,3学期終業式の式辞といたします。

     

    離任式では,10名の職員が転出・退職されました。

    生徒に寄り添い,温かく見守り,授業や生活の面で優しく,ときに厳しく指導していただき,誠にありがとうございました。

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  • 2025年03月03日(月)

    第77回 卒業式

    本日,本校から133名の生徒が巣立ちました。

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    皆さんのこれからの道のりが,明るく幸多きものとなるよう,願っています。

     

    卒業式 校長式辞(抜粋)

     皆さんはこれから、就職・進学とそれぞれの進路での新しい歩みが始まりますが、今日からは、自分の足でしっかりと大地を踏みしめて歩いて行かなければなりません。

    しかし、時には迷いもあるでしょう。そんな時は、自分の心、学び舎の原点である、「隼工生」として、常に持ち続けて欲しいことがあります。

     それは、昨年4月の年度当初に私が皆さんにお話しした『ものづくりを学ぶ工業高校に在って、「人の想い」「時間」「基礎」の三つを挙げ、「見えないモノこそ大切にできる隼工生」であって欲しい』と伝えたことです。

    これは、まさに「人が人として、よりよく生きていく」ための、本質を説いたものであり、「隼工生」とは、「人の想いが込められた品物を大切にできる」ことは勿論のこと、「人の想い」「時間」「基礎」など「見えないモノを大切にできる」生徒である。という、隼工生が隼工生であるその所以、そのIdentity(独自性)を胸に刻んで生活して欲しいということです。

    これは、皆さんが、AIに代表される変革の時にあるこの社会を、人として迷い無く、力強く生きて活躍すると同時に、幸多き人生となることを、私は心から願っているからです。

      皆さん本当におめでとうございます。

  • 2025年02月25日(火)

    全体朝礼

    全体朝礼が行われました。

    20250225全体朝礼

    3年生が自宅学習期間に入り,卒業をあと数日後に控えていることもあり,1年生と2年生だけが並ぶ体育館も何だがとても広く感じます。

     

     

    全体朝礼 挨拶(「難有」と書いて「有難う(ありがとう)」)

     皆さん,おはようございます。

     1月2月は,冷え込みの激しい時期で,今朝の様に雲無く晴天となると地表の熱が宇宙へ放出される放射冷却によって,グッと寒くなります。日中の気温は上がりそうですが,この時期は,寒い日と暖かい日が繰り返される様子を「三寒四温」といい,徐々に暖かくなります。

    この時期はそうやって春を迎えますが,温度差が出てくると,自律神経失調で体調を崩しやすい方も出てくるようです。皆さんも体調管理には,気をつけてください。

     

     さて,この時期になると,梅の花が開花し,自然の美しい白や赤の色合いを見せてくれます。その花は,まだつぼみの頃に雪降る冬の寒さに耐え,じっと力を蓄えた花たちで,一年間で一番美しい時を迎えています。

     平安時代の和歌には,実は桜よりこの梅が,春を詠む花として多く使われていました。

     今週は,3年生が28日の金曜日に同窓会入会式,来週月曜日3月3日には,卒業式を迎えます。3年生は,多くの経験から,自らが考え,判断し,行動することで,この三年間,できることが増えた喜びと,学びの為の困難を耐え忍んで努力してきたことがあったと思います。

    皆さんも知ってのとおり,人は,楽をしていて中身の成長はできません。困難なことから避けていては,実力も考え方も成長できないのです。逆に困難が有るから打開する力をつけて,または考え方捉え方を替えて成長できるのです。「難有」と書いて,「有難う(ありがとう)」というように成長する機会を与えられたと,捉え方によっては感謝すらできるようになるのです。

    しかし,3年生の自らが立てた三年間の目標が,道半ばであれ,高校生活は,ここで完結されます。その達成度は,大なり小なりそれぞれ有っても,人生の学びが終わったわけではありません。社会に出てからの経験で,高校生活では見られなかった急成長をする3年生もいることと思います。

    そんな3年生を私は,学校行事や部活動などで,引っ張っていってくれたことに対して,皆さんと一緒に感謝を込めて送り出せたらと思っています。

     

    また,在校生である皆さんも,先輩から引き継いだ隼工を,3年生や卒業した同窓生が,「あの制服を着た隼工生は自分たちの後輩だ」と誇りに思う,自慢に思う隼工にしていくことが,延いては自分の進路や将来に繋がっていくことを胸に留めて,先生方と一緒に,学習や部活動,学校行事に校外活動にと頑張っていきましょう。

     

    終わりに,伝統を引き継がれる者として,誇りを胸に,益々隼工が発展していくことを期待して,今朝の挨拶といたします。

     

  • 2025年01月20日(月)

    国際交流で広がる友情 ~セントフランシス学院との特別な1日~

    本日,セントフランシス学院(マレーシア)との交流会が行われました。国際的な交流を深めるこのイベントには,セントフランシス学院から生徒12名と職員2名が来校しました。

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     交流会は,本校吹奏楽部による歓迎演奏で幕を開けました。演奏の美しいハーモニーが響き渡り,会場は温かい雰囲気に包まれました。その後,両校の代表による記念品の交換が行われ,絆を象徴する素晴らしい品々が贈られました。

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     本校の情報技術科では,ユニークな交流会が行われました。生徒たちが課題研究で製作したUFOキャッチャーを実際に体験したり,レゴ マインドストームを用いたルービックキューブ自動解法ロボットが紹介されたりするなど,専門的な学びを活かした作品が披露されました。特に,eスポーツのボンバーマン対決では,笑い声が絶えず,両校の生徒たちが言語の壁を越えて楽しむ姿が非常に印象的でした。

     この交流会を通して,生徒たちは異文化を肌で感じる貴重な経験を得ることができました。異なる文化を共有し合うことで,国際理解と友情が一層深まったことと思います。

     今後も本校とセントフランシス学院の交流が続き,両校の絆がさらに深まることを期待しています。

  • 2025年01月08日(水)

    3学期 始業式

    あけましておめでとうございます。

    皆さん,どのような年末年始を迎えたでしょうか?この新たな1年が,素晴らしいものになるよう願っています。

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    3学期 始業式 校長式辞

     2025年,令和7年がスタートしました。皆さん,明けましておめでとうございます。年末・年始にかけてどの様な日々を過ごすことができたでしょうか。

     暖かく晴天の続く三ヶ日で,ご家族の皆さんと,また普段会えないご親戚の皆さんともお互いを敬う挨拶と同時に,成長の喜びと将来の夢を交わすなど親交を深めた人もいたことでしょう。

     一年前は,元日から震度7の石川県能登半島地震,二日には,羽田空港での旅客機と海上保安庁航空機との衝突事故などにより,尊い命が犠牲となるなどの災害や事故があり,年始めから災害に対する備え,事故が起きない予防策を考えるスタートとなりました。未だ復興半ばで,普段の生活もままならない住民の方々,その中で過ごす高校生など,将来に不安を抱える人が多数いることを考えると,一早い復興を願うばかりです。

     さて,今年は十二支で言うところの巳年です。もともと中国で年を一二種類の動物になぞらえたもので,一から十までを数える甲,乙,丙(きのえ,きのと,ひのえ)などの十干(じっかん)と組合せ,2025年は2番目の「乙(きのと)」の「巳年」,「乙巳(きのと・み)」と言うそうです。乙(きのと)は,中国の思想,陰陽五行(おんみょうごぎょう)の「木」の要素をもっていて,しなやかに伸びゆく様子と,巳年に表されるへびが脱皮を繰り返して成長する様をなぞらえて,乙巳(きのと・み)の年は「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年と考えられているようで,皆さんにとっても,とても良い年となる様に感じます。

     少し話を変えて皆さんに質問しますが,皆さんが,もし,両手にたくさんの物を握っている時に,新たな興味関心を惹かれる物と遭遇したら,どうしますか。

     ⑴ 素通りする。⑵ 観察して終わる。⑶ 一旦,持っている物を置いて,新たな物を手に取って,手触りを確かめながら観察する。⑷ 更にその物から新たなインスピレーションを感じるようであれば,前から持参していた物の中から精査して持ち替える。

     皆さんも気づいているように,たくさんの物を握りしめていては,新しいものを手にすることはできません。

     皆さんは,以前の出来事や物の良さを,十分に認識しつつ,しかし囚われず,新しい物を吸収し,成長する資質をもっているものと思います。Society5.0の変化の激しい時代にあって,変化に抗わず,吸収・進化する姿勢は大切です。

    いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも,新しい変化を重ねているものをも取り入れることを「不易流行」と言いますが,皆さんにもぜひ,今までのことに囚われず「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく」年である乙巳(きのと・み)から,まずはしてこなかったことに対して「チャレンジする年」としてみてください。

    「失敗無くして成功は無し」「トライ&エラー」「エラーを恐るるべからず」「エラーこそ成長の卵なり」。経験を実力に変え,巳年にふさわしい「成長の年」となることを,年の初めとして皆さんに期待しています。また,年度初めからお話ししています,『「人の想い」「時間」「基礎」を大切に』についてですが,3学期は特に「基礎」について考えてみてください。

    3学期は,皆さんにとって締めくくりの学期であり,学年末を迎える学期です。各学年を修了する時期であり,3年生にとっては,高校最後の学期となります。皆さんは,学年の学習に関する基礎から,ピラミッドの様に基礎・応用と積み重ね,また,社会で必要とされる考え方や礼儀作法を備えるなど,進級,内定や合格,卒業だけを意識するのではなく,その先に何が待ち受けているかを,見通しをもって,今,取り組んでください。

    話しは変わりますが,皆さんは『臨機応変』と『行き当たりばったり』の違いについて考えたことはありますか。例えば,事前に次の日の天気予報の降水確率を確認して,傘を準備しておき,「雨が降ったら差す」「雨が降らなかったら差さない」といった見通しをもった行動で,対処できることが『臨機応変』です。

    『行き当たりばったり』は,「雨が降ったら傘を買って差す」も,有効に見えますが,買わなければならず,売ってなければ差せないなど,対処できないことがでてきます。

    『臨機応変』に行動するとは,「もしこの場合だったらこの様にしよう,違った場合はあの様にしよう」と,緻密な計画と準備があってのことです。ノープランでの行動は『臨機応変』とは言いません。普段から一つの物事を多面的に捉えて「想定外」を減らすことが,どの様な事態が起きても対処できる『臨機応変さ』を身に付けられるのです。

    話を元に戻しますが,「人生」という皆さんが主人公の物語は,ある程度の見通しをもって,揺るぎない地盤・基礎が備わった地点から社会へスタートすることがbetterです。

    以前も皆さんに話をしたように,建物の基礎は,普段は目に見えないものです。ただその役割は,とても重要であることを皆さんも知ってのとおりです。学校で学んでいることは,「学習」の基礎や,生涯を通じて自らが学ぶ力,自学力の向上だけでなく,『学習活動等を通した「人との接し方」』や,先ほど例にあげた『臨機応変さ』など,物事の考え方・捉え方も学び,「生きる力」を身に付けることが大切です。それこそが社会で生きていく為の基礎となるのです。

     結びに,皆さんが,日々,学習や部活動などで,地道にコツコツと見通しをもって努力し,技術や思考を少しずつでも高みに積み上げることを怠らない「直向きな姿勢」で,基礎を身に付けることと,先にお話しした乙巳(きのと・み)の年に「チャレンジによって成長」することを併せて期待し,3学期始業式の式辞といたします。

  • 2024年12月24日(火)

    2学期 終業式

    就職試験や隼工祭,体育祭,修学旅行にクラスマッチと,各種イベントに大忙しだった2学期も本日で終了です。

    そしてすぐに新年を迎えることになるのですが,皆さん令和6年はどのような年となったでしょうか。年の初めに立てた目標は達成できましたか?ぜひこの1年を省みる時間を設け,それから新年を迎えてみるのも良いのではないでしょうか。

    新たな年に,気持ちを新たにした元気な皆さんと会えることを心待ちにしています。

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    校長式辞

     2024年,令和6年,辰年も残すところ1週間となりましたが,皆さんにとって,今学期,この年は,いかがだったでしょうか。

    ・今年の3月に本校の入試に合格して,希望を胸に高校生活を歩み出した1年生。

    ・4月から後輩もできて,専門学習・部活動も,基礎から応用,または中堅としての役どころを発揮し始めた2年生。

    ・最上級生としてリーダー性を発揮しつつ,進路実現に向けて3年間取り組んだ結果,就職進学の進路先を決定し,次のステップへと心を新たにしている3年生。

    私からは,皆さんに,1学期始業式で「人の想いを大切にできる隼工生」について,2学期始業式の式辞では,「時間を大切にできる隼工生」であって欲しいと,例を挙げながら話しをしてきました。

     自分の時間を心身の成長のために有効活用しつつ,他人の時間も奪うことなく,先生方・親族を含む他人が,自分に使ってくれた時間や行動をありがたく思い,また,保護者の時間と情熱,労力の結晶でもあるお金に対しても,感謝をもって過ごすことができたでしょうか。

     2学期は,限られた時間の中で,資格・検定への挑戦,部活動の大会や発表会,文化祭や体育祭など,個人の力を最大限に発揮して,また皆の知恵と力を一つにして,一生懸命に汗を流したこともあったでしょう。

     もちろん,その過程において,楽しいことばかりがあったとは思いません。むしろ大変な事の方が,多かったのではないでしょうか。

     目標に向かって,「いかにして力を出し切り,達成することができるようになるか。」という取組こそが,皆さんにとっては,とても良い経験になったことと思います。

     皆さんも知ってのとおり本校では,ものづくりを通して,「利用する人が,いかに安全安心で使いやすい,便利な品物を製作するか」にあたって,アイディアを出し,具現化する技術の基本を学ぶと同時に,創り手の想いも理解できる「ものづくり教育」を行う学校で,ひとづくり,人格形成を行う学校です。

     AI技術が盛んになる中,人から言われたことだけができる「ロボットのような人物」となるような教育をしているわけではありません。一つの事柄に対して,自らが考え,自らが行動し,結果・分析から,次の目標へと移動していける人物の育成です。

     話しは変わりますが,皆さんも自転車には乗ったことが多いと思います。最初の頃は補助輪をつけて,前にこぎ出すペダルや,止まるためのブレーキ,方向を定めるハンドルを操作しますが,慣れてきたら補助輪を外して,転倒しながらもコツを掴んで上達し,やがて近場から遠くまで,景色を見ながら思いのまま自由に操作して自転車を楽しんだことと思います。

    私は,人生の楽しさも,この自転車乗りに似ていると思います。

     自分で状況判断し,行動するからこそ,自分の人生,自分が主役となって楽しめるのです。他人に操作される人生は,「自分の人生を生きている」とは言えないのではないでしょうか。

     これらのことからも分かるように,今,皆さんは,「人生を楽しむため」に,学校生活の中で,操作技術の基礎,社会の基本を学び,技術やコミュニケーションスキルを習得し,前へ踏み出す行動力を身に付ける機会を得ているのです。

     AI技術が盛んになる中,皆さんがChatGPTなどを利用するにしても,知りたいことや,思い通りの答え,結果を導き出すには,AIに思惑の伝わる語彙を選び,コマンドを入力する必要があることを知っているかと思いますが,私は,皆さんにそんなAI技術が盛んとなる社会に巣立つ前に,少しでも語彙力や基礎力を在学中に高め,自分の思い通りの結果が得られる力をつけて,卒業していってくれることを願っています。

    そのためにも,二度と来ないこの2学期節目の今日この時この時間を,大切に考え,今までの自分と,新しい年を迎える自分の理想像との「ギャップ」に対して,この冬期休業中の年末までに何から改善すべきかを考えて,新年を迎え,心新たに行動し,皆さんにとって令和7年が,更なる飛躍の年となることを期待して,2学期終業式の式辞といたします。

  • 2024年12月24日(火)

    生徒会任命式

    2学期も今日で終わりを迎える,そんな終業式の前に,新生徒会の任命式が行われました。

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    生徒会役員改選は10月に終えられていたものの,役員の割り振りや旧生徒会からの引き継ぎがあり,そして先日行われた新旧生徒会によるクラスマッチ運営を節目として,本日新生徒会が全校生徒にお披露目されました。

    生徒によるよりよい学校生活,よりよい隼人工業高校作りを期待し,応援しております。

  • 2024年12月23日(月)

    クラスマッチ(2学期分)

    先週1学期分のクラスマッチを終えたばかりではありますが,2学期のクラスマッチが行われました。

    競技は男子バスケットボール,女子バスケットボール,男子サッカー,eスポーツ(ボンバーマン),オセロです。

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    今回のクラスマッチでは初のeスポーツが取り入れられ,観覧している生徒から歓声もあがるなど,盛り上がりを見せていました。

    ただ残念なことにインフルエンザや風邪の流行で欠席も多数あり,参加できなかった生徒も悔しいでしょうが,クラスによっては急遽チーム編成の変更や試合数の変更と,運営の生徒会も大変だったことと思います。お疲れ様でした。

    さて,結果ですが各競技の優勝チームは

     男子バスケットボール:3年電子機械科1組Bチーム

     女子バスケットボール:2年インテリア科Aチーム

     男子サッカー:1年電子機械科2組Aチーム

     eスポーツ:3年電子機械科2組 加茂さん

     オセロ:3年電子機械科2組 辻さん

    以上のようになりました。おめでとうございます!

  • 2024年12月20日(金)

    人権同和教育統一LHR

    本日5・6限目に体育館で全校生徒,職員を対象に人権同和教育統一LHRを実施しました。

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    今や身の回りに溢れる様々なメディアから受ける影響を理解し,「情報を主体的に読み解く能力」や「正しく能力を発信する能力」の向上を目的として行われました。

    知らず知らずのうちに固定的な性別のイメージを受けてはいないか?相手にそれを押しつけてはいないか?

    また,相手に伝えるメッセージは,簡素で短絡的になり,攻撃的な物言いになっていることは,あるいはそのような言葉を言われたことはないか?といった内容を学びました。

    日常で相手と面と向かっての会話でも,SNS上でも,自分の考えのやりとりに今一度向き合う良い機会になったのではないかと思います。

  • 2024年12月18日(水)

    クラスマッチ(1学期分)

    本来であれば7月に実施されていたはずの1学期クラスマッチ。エアコンの故障により延期されていたものが本日開催されました。

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    競技はバレーボール,男子ソフトボール,女子キックベース,オセロの4競技。

    各クラスが優勝を目指して全力で競技に臨んでいました。

    結果,各競技で優勝したのは以下のチーム,個人でした。

     男子バレーボール:3年情報技術科チーム

     女子バレーボール:2年インテリア科Aチーム

     男子ソフトボール:2年電子機械科2組チーム

     女子キックベース:1年インテリア科チーム

     オセロ:3年電子機械科2組 辻さん

    おめでとうございます!

  • 2024年12月03日(火)

    交通安全教室

    6限目,体育館に全校生徒が集まっての交通安全教室が行われました。

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    講師には霧島警察署交通課の新堂氏をお迎えし,交通事故・違反の防止のために心掛けること,交通事故の怖さを学びました。

    主に自転車の運転マナーに関して重々考えなければならないと感じる内容でした。自転車も「車両」であることを意識し,また最悪の場合,人を死に至らしめるような事故にもつながるものなのだと改めて感じました。

    本校生徒も自転車通学生は少なくありません。自分自身の安全はもちろんですが,くれぐれも他者を危険にさらすようなことは絶対にあってはならないことであるとしっかり認識し,今後に活かして欲しいです。

  • 2024年11月16日(土)

    体育祭

    11月16日(土)に小雨の中第48回体育祭が学年別対抗で行われました。

    1週間程の練習期間でしたが,どの種目も活気があり盛り上がりをみせました。

    朝からの雨の影響もありグランドコンディションも時間がたつにつれ悪くなってはいきましたが,寒さにも負けず生徒の一生懸命な姿がみられました。

    伝統の隼工杯は青組1年生が,競技の部では赤組2年生が優勝という結果になりました。

    多くの保護者も応援に来校いただきました。ありがとうございました。

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  • 2024年11月09日(土)

    隼工祭

    『祭りよ此処へ歴史に刻む 新時代の幕開けだ』をテーマに11月9日(土)に隼工祭(文化祭)が開催されました。

    各クラスが3週間程の準備期間をへて,展示部門,ステージ部門,バザー部門に参加しました。

    当日は天気の悪い中,多くの方々に来校していただき盛大に行うことができました。

    また,PTA有志によるバザーの出店協力もあり,より充実したものになりました。

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  • 2024年11月05日(火)

    芸術鑑賞会

    10月31日(木)に農村改善センターで芸術鑑賞会が行われました。

    ゴスペルボーカルグループのStarLightsの皆様にお越しいただきました。

    学校だけの芸術鑑賞会だけでなく,コンサート,ライブ,イベントなど全国各地でご活躍されており,フジテレビFNS歌謡祭,ミュージックフェア,僕らの音楽を筆頭にテレビ番組に出演し数多くのアーティストと共演する人気グループの方々です。

    本校では三年に一度の芸術鑑賞会となり,昨年度の生徒投票の結果見事一位を獲得し決定いたしました。

    まさに芸術の秋にふさわしい演奏をしていただき,大いに盛り上がった芸術鑑賞会となりました。ブログ用_DSCN4036ブログ用_DSCN4052ブログ用_DSCN4070

  • 2024年10月25日(金)

    1学年PTA

    10月25日(金)に1学年PTAが実施されました。

    修学旅行積立説明会や,学習・生活状況の説明がありました。

    その後学級PTAが実施されました。DSCN3989

  • 2024年10月24日(木)

    2学年PTA

    10月24日(木)に2学年PTAが実施されました。

    県内企業説明会も実施され,保護者・生徒が熱心に説明をきいていました。

    学年PTAでは,修学旅行や学年の状況などの説明がありました。

    その後,学級PTA実施となりました。DSCN3983

  • 2024年10月23日(水)

    3学年PTA

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    10月23日(水)に3年生の学年PTAが実施されました。

    全体会では,自動車学校入校についてや,学年の現状と今後の日程について説明がありました。

    その後,学級PTAが実施されました。

  • 2024年10月07日(月)

    生徒会役員改選挙

    改選挙が実施されました。

    2年生と1年生の立候補者が演説を行いました。

    今回は初めてタブレットによる投票を行いました。DSCN3895

  • 2024年09月30日(月)

    全体朝礼

    9月最終日,まだまだ残暑が厳しい日が続きます。

    本日は3週間ぶりに全体朝礼が行われました。

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    全体朝礼 挨拶 【時間を大切に】        令和6年9月30日

     皆さん,おはようございます。

     ここ最近,日中は気温が高い日もありますが,朝夕は気温も下がって清々しい日もあったりと,8月の盛夏の頃と比べると過ごしやすくなりました。この様に,季節の移り変わりを感じることのできる期間になってきました。

     また,先週は,3年生の就職希望者にとって,人生における一つのターニングポイントとも言える採用試験も大半は過ぎ,少しは落ち着いたところではないでしょうか。

     この季節の節目,出来事の節目など,事の移り変わる(あいだ),()にも,心を寄せて過ごすことは,自分を向上させる上で大切です。 つい,忙しいと,次から次へと日々の出来事に追われ,見返すこと無く過ごしてしまいがちです。 「忙しい」とは,「心を亡くす」と書いて「忙しい」と言います。ただただ「忙しい」「忙しい」と口癖がある人は,心を亡くし,考える間をも亡くしてしまっているかもしれません。

     先日の進路激励会でも自分の想いを伝える際に,「を大切にしてください。」と,お話をしました。受け答えの間については,先日お話をしたとおり,相手が理解しやすいように配慮することでシンクロがしやすくなります。

    その他の間には,「試合と試合」など出来事の間や,一つの動作を行う中で,動きをもっと細かく見直すなど「細分化」し,改善をするために見つめる間があると思います。

    例えば,この度,10月に行われる全国工業高等学校ロボット競技大会へ出場する選手の皆さんが,県大会前にロボットから発出されるシャトルを,何回も何回も実験し,細分化した動きを観察する中で,真っ直ぐに安定させるための工夫を見つけ出し,成功することができたそうです。

    これらの様に打開すべき問題点に直面したとき,「細分化」したそのに,見直す点や,次に繋がる注目すべきヒントが隠されているのです。

    最後に,時や事の移りゆくその一瞬一瞬を,しっかりと見つめて過ごすことができたなら,皆さんは新たな発見や,「改善の種」「成長の種」を見つけることができるでしょう。 

    皆さんの明るい未来に期待をして,本日の挨拶といたします。